07/11/23 17:46:14 4H7NF5Tj
>>456, >>464, >>470
今回の発表に限ってはWisconsinの方が早い。
今回の一連の研究の時系列をまとめてみた。
京大が先鞭をつけ、その後、いかにデッドヒートとなっているかが分かる。
1. マウス細胞に4つの遺伝子でiPS細胞。これを使って胎児まで成長させられたが生まれはしなかった。
この論文が全ての発端。京大の単独発表。
京大 Cell(投稿2006.4.24、受理2006.7.20、発表2006.8.10)
2. ある遺伝子を発現しているマウス細胞に4つの遺伝子でiPS細胞。
今度はマウス誕生。ただし癌が多い。三つのグループが同時発表。
京大 Nature(投稿2007.2.6、受理2007.5.22、発表2007.6.6)
MIT Nature(投稿2007.2.27、受理2007.5.22、発表2007.6.6)
Harvard Cell Stem Cell(投稿2007.3.31、受理2007.5.14、発表2007.6.6)
ちなみにHarvardのリーダーはMITグループ出身。Harvardの論文にはMITのボスの名前も載っている。
3. ヒト細胞でiPS細胞。今回の発表。二つのグループが同時発表。
Wisconsin Science(投稿2007.10.9、受理2007.11.14、発表2007.11.20)
京大 Cell(投稿2007.10.29、受理2007.11.12、発表2007.11.20)
なおWisconsinのリーダーはヒトES細胞を最初に樹立した人だが、
今年のノーベル賞はマウスES細胞を最初に樹立した人のみに与えられた。
つまり二番煎じではノーベル賞は貰えないということ。今回も二番煎じ。
2番目の内容の論文では、京大がアメリカに発表遅らせられているように思える。