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新型インフルエンザウイルス大規模流行につながる恐れがある鳥インフルエンザ
ウイルス中のアミノ酸の変異を、河岡義裕・東大医科学研究所教授の研究チームが突き止めた。
新型インフルエンザの流行を予測する際の有力な手がかりになるとして注目されそうだ。
5日のオンライン科学誌に掲載される。
研究チームは、人に感染した2種類のH5N1型の鳥インフルエンザウイルスを構成する
たんぱく質を比較。ウイルスの増殖に関係している「PB2」と呼ばれるたんぱく質を分析した
ところ、627番目のアミノ酸が、人の鼻粘膜での増殖に大きくかかわっていることを見つけた。
さらに、このアミノ酸を人工的にリジンという別のアミノ酸に変えたウイルスを作り、マウスに
感染させたところ、感染後3日間で、鼻の粘膜でのウイルス数が変異前に比べて1万倍以上に
増えることが判明。一方、627番目がもともとリジンであるもう片方のウイルスを改造し、
ここをグルタミン酸というアミノ酸に変えた場合は、鼻粘膜ではほとんど増殖しなかったという。
河岡教授は「鼻の中でウイルスが増えれば、くしゃみなどによりウイルスが周囲に飛び散り、
人同士で感染する可能性が高まる。新型インフルエンザの流行を最小限に抑えるためにも、
この部分のアミノ酸の変化に注意を払い、監視する必要がある」と話している。
(2007年10月5日14時38分 読売新聞)
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