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アルミを処理水に浸せば水素
石田教授のチーム開発
室温の水に浸すだけで水素を発生させるアルミニウム合金を開発することに、東北大の
石田清仁教授(金属組織学)らのチームが成功した。石田教授らが6日、記者会見で明らかにした。
従来知られている製造方法よりコストが安く、携帯用の燃料電池や理科実験用の教材など
さまざまな使い道が考えられるという。
通常、アルミニウムは表面に酸化皮膜ができておりそのまま水に入れても何も反応は起きない。
これまで、アルミニウムにガリウムという希少金属を加えた合金など、室温で水素を得られる
「水素発生合金」は知られていたが、費用が高かったり、製造方法が複雑だったりする難点があった。
石田教授らは、アルミニウム結晶を特別な方法で微小化し、他の金属を加えて合金にすることで、
反応を引き起こすことに成功した。特許の関係で詳しい製造法はまだ公表できないとしているが、
安価でかつ容易に製造できるという。水道水でも反応させることができ、アルミニウムが還元反応
により水酸化アルミニウムに変化するまで、水素が出続ける。
この合金1グラムで約1リットルの水素を発生させることが可能。合金1グラム当たり数円の
コストで製造することができる。次世代の車として期待されている水素自動車の燃料としては
コストがかかりすぎ、現実的ではないが、持ち運びに便利であるため携帯用電池や緊急時の
発電用の燃料などへの活用が考えられる。小中学校で行われている水素発生実験などにも
利用できるという。
石田教授は「今後、企業とアイデアを出し合い、実用化を図っていきたい」と話している。
読売新聞
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