07/08/03 20:35:42
脳科学:理研と富士通、プロ棋士の「ひらめき」を共同研究
理化学研究所(野依良治理事長)と富士通は3日、プロ棋士の「ひらめき」を脳科学で
解明する共同研究を始めると発表した。日本将棋連盟が協力し、2年かけてプロ、アマ
20人の脳を分析する。同連盟の米長邦雄会長は「タイトル保持者には全員、実験に
協力してもらいたい」と意欲をみせている。
将棋の対局では、棋士は最もいい指し手を直感的に選んでいるとされる。しかしそれらは
豊富な経験に裏付けられており、単純な「勘」でもない。
人間の脳で思考をつかさどるのは大脳だが、こうした「直感的思考」には、小脳が重要な
役割を果たしているのではないかと言われている。理研は今回、その仮説の検証を
目指す。
計画では、プロ棋士10人とアマ選手10人が被験者として協力。将棋に関する課題を
解いている時の脳はどの部分が活発に働いているか、理研の機能的MRI(磁気共鳴
画像化装置)で調べる。脳波も測定し、時間的な変化を分析する。基礎データがそろえば、
対局中のプロ棋士の脳の働きを観察する実験も試みる。
富士通は成果を人工知能開発に応用することを狙っており「成功すれば、より人間らしい
コンピューターの実現が近づく」(秋草直之会長)と話している。
ソース
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)