06/10/19 21:00:21 1NVQ2EL8
>>680
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治療効果がなかった場合
■ウイルスが排除できなくても肝機能を正常に近い状態で保てれば肝硬変、肝
がんへの進行を抑制できる可能性が高まる
ペグインターフェロン・リバビリン併用療法で48週間治療すると、約半数の患者さんで
ウイルスの排除と肝機能の正常化が可能です。
では残りの約半数の患者さんは治療効果がなかったのでしょうか? そうではありませ
ん。C型慢性肝炎の治療目標は、まずはウイルスを排除することですが、排除できなかった
としても肝硬変や肝がんへの進行を抑制することです。たとえウイルスが完全に排除でき
なくても、肝機能(ALT)が正常化、あるいは正常化しないまでも、正常範囲の上限の2
倍の値以下に抑えることができれば肝がんの発生が抑制される可能性が高まります。ペグ
インターフェロン・リバビリン併用療法でも約90%でウイルスの排除あるいは肝機能の改
善効果が得られ、治療目標に近づいているといえます。
ウイルスが排除できず、肝機能の改善も得られなかった患者さんも、あきらめるには早
すぎます。肝庇護療法などの対症療法で肝機能を正常に近い状態に保てば肝臓の線維化や
肝がんの発生リスクを軽減できるからです。