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坂出事件、川崎容疑者の単独犯と断定…香川県警
香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん（５８）と、孫の山下茜（あかね）ちゃん（５）、
彩菜（あやな）ちゃん（３）姉妹の遺体が見つかった事件で、県警捜査本部（坂出署）は、
死体遺棄容疑で逮捕した川崎政則容疑者（６１）の供述や実況見分の結果などから、単独の犯行と
断定した。拘置期限が切れる１８日、３人を殺害したとして、川崎容疑者を殺人容疑で再逮捕する。
川崎容疑者は「犯行は１１月１６日午前３時から夜明けまでに１人でやった」と供述。県警はこの間を
約３時間と推定した。しかし、３人を刃物で刺殺した後、室内の血をふき取り、遺体を車に乗せて、
１・５キロ離れた坂出港の岸壁の資材置き場に運んで埋めるのを１人で行うのは困難との見方もあり、
複数犯の可能性も視野に捜査していた。
その後の供述などから、川崎容疑者は事件の２日前、用意したつるはしやスコップで、資材置き場に
三浦さんを埋める穴を掘っていたことが判明。三浦さんは事件当日埋めたが、姉妹の遺体については、
明るくなってきたため放置。発覚を恐れて、１８日午後１０時ごろ穴を掘り、埋めたことがわかった。
さらに、県警は警察施設内に三浦さん方と同じ間取りの部屋を再現し、川崎容疑者を立ち会わせた
実況見分を２回実施。血痕のついたカーペットを切り取る偽装工作や遺体の車への積み込みなどをさせた。
この結果、約３時間でこれら一連の犯行を行うのは十分可能と判断した。
一方、犯行動機について、川崎容疑者は「妻が亡くなった４月から三浦さんの殺害を考えていた。
妻が三浦さんの消費者金融の保証人にさせられるなどして借金がかさみ、憎んでいた」などと供述。
ただ、県警内部には「金銭トラブルだけで３人の命を奪う凶悪な事件を計画的に行うのは不自然」
とする意見もあり、さらに追及する。
（2007年12月15日読売新聞）
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