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小麦はオーストラリアやヨーロッパの不作の影響で、今年9月にはシカゴ商品取引所で
先物価格が過去最高値を記録。5月半ばに1ブッシェル(約27キロ)が4ドル後半だったのが、
12月上旬の価格は9ドルを超え、半年間で2倍以上になった。
食用油は、トウモロコシやサトウキビを原料とするバイオエタノールの需要拡大で、
転作する穀物農家が相次ぎ、油の原料となる大豆の国際価格が上昇。
ここ3年で2倍以上の値上がりで、マヨネーズや天かすの価格に影響している。
さらに、原油高の影響で包装資材や輸送費も上がっている。
たこ焼きの「道頓堀くくる」は今月7日から、10個525円を8個483円に価格変更した。
たこ焼き1個あたりの値段は上がるが、量を減らして売値を下げる苦肉の策。
運営する白ハト食品工業(本社・大阪府守口市)では「お客さまにとっては
お買い求めやすくなったはず。なんとか理解を求めたい」と話す。
お好み焼きの「鶴橋風月」は、先月22日から北海道・九州地区を除く全店で、
全商品20~30円の値上げに踏み切った。運営するイデア(大阪市天王寺区)では
「原価があがっただけの値上げ。これまで利益を削って吸収してきたがもう限界」と訴え、
「ビールの価格もあがるようですし、今回の値上げだけで済むかどうか」と不安を漏らす。
今後の見通しについて丸紅経済研究所の金子哲哉研究員(国際情勢分析担当)は
「原油高にさまざまな商品相場がひっぱられ上昇する可能性もある。
今後しばらくは小麦などの穀物の価格が下がることはないだろう」と話す。
大阪には、お好み焼き、たこ焼き店が約5000店あるといわれており、
大手の値上げに続く店が相次ぐのは必至だ。(終わり)