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福岡教育大付属福岡中学校（福岡市中央区）で３年生の男子生徒（１４）が同級生から暴行を受け、
加害生徒（１５）が傷害容疑で書類送検された事件で、学校側が当初、加害生徒に対し出校停止の
謹慎処分を検討しながら、謹慎より軽い厳重注意に変更していたことが８日、分かった。謹慎の場合
は進学にかかわる内申書への記載が必要だが、厳重注意の場合は不要という。同校の上野禎一
校長は「処分権限を持つ大学側から『厳重注意で済ませてくれ』と言われた」と説明している。
これに対し、大学の担当者は「協議の中で厳重注意という言葉を使ったかもしれないが、最終的な
処分権限は校長にある」と話している。
事件は今年７月３日に発生。学校の説明によると昼休み中、隣のクラスの加害生徒が被害生徒の
後ろから抱きつき、もみ合いになるうちに加害生徒のボタンが外れ、怒って顔を数回殴ったという。
被害生徒は、激しい頭痛や吐き気などの症状が出る「脳脊髄（せきずい）液減少症」と診断され、
入院治療が続いている。
上野校長は暴行の事実を重く見て、加害生徒に対して７月１４日から始まる夏休みまで一週間ほどの
謹慎処分を検討。しかし大学を訪問して協議した際、変更を要請されたという。結局、加害生徒は同６日
から１０日まで出校を自粛。１８日付で厳重注意を受けた。
処分を変えた理由について、上野校長は「当時は、これほど重い症状になるとは思っていなかった」とし、
「加害生徒の高校受験に配慮して軽い処分に変えたわけではない」としている。
被害生徒の保護者は「事件に関する私たちへの説明と同様、事件への対応が二転三転する学校の態度が
信用できない。子どもにどう説明したらいいのか」と憤っている。
加害生徒については福岡中央署が７日、傷害容疑で書類送検。上野校長は「今後の刑事手続きを踏まえ、
処分の見直しも検討したい」と話している。
ソース 西日本新聞 URLﾘﾝｸ(www.nishinippon.co.jp)
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