07/12/08 20:03:10 THSBUZo3O
一言で言えば、《境界》の喪失なんだよな。
｢分をわきまえる｣とか｢己を知る｣とか｢足るを知る｣｢衿持を保つ｣といった、
日本人の当たり前の倫理的境界が喪失してしまったため、
かえって境界を侵犯するスリルすらなくなって、ダラダラと全てが流れるようになってしまった。
一昔前なら、｢お笑い｣は｢お笑い｣としての一線を保持し、間違ってもニュース番組なんて出やしなかった。
スポーツ番組にタレントを出演させて、場を盛り上げるなど考えられなかった。
何でスポーツのタレントとしての選手を見る番組で、
お子ちゃまタレントを見せられなければならないのか？理解不能だ。
一見、境界が消えて、タブーが破られ自由になったように見えるが、
実際には、もっと巨大なタブーを作ってしまっているのだ。
そのタブーとは、｢テレビの中は常に盛り上がっていなければならない｣というものだ。
このタブーに触れる腰を据えたドキュメンタリー番組などは、次から次へと姿を消し、
何が起こるか分からないから面白いスポーツ中継も、｢盛り上がらない試合｣はあってはならない事になってしまった。
実に下らない。
従って、ニュース番組すら、盛り上がりに欠ける場合は捏造も肯定される有り様なのだ