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イギリスの研究所が衝撃を受けても大丈夫、驚きの新素材を開発しました。この素材が
使われた服を着ると、転んでもたたかれても痛くありません。柴田浩伸記者が体験しました。
「d3o」という素材は、普段は軟らかく、ゆっくりした力なら自在に形を変えることがでるが、
強い衝撃を受けると一瞬のうちに硬くなる、なんとも不思議なプラスチック素材。「d3o」は
イギリス南部ブライトンにある研究所が開発した。
くわしい成分は企業秘密だが、液体状の高分子化合物からできていて、衝撃を受けた部分
だけ分子が結合して硬くなるのが特徴。「d3o」が使われた服は、自由に曲がってとても
軟らかいが、この服を着るとスコップでたたかれても痛みはない。
開発者兼「d3o」社長のリチャード・パーマー氏は「わたしもスノーボードが好きでよく転んで
いました。何とかしたくて、たくさんの素材を試してみたんです」と語った。
普段は自由な動きを妨げず、転倒などの際には体を保護することができることが、主に
スポーツ用品メーカーから注目を集め、2006年のトリノオリンピックで、アメリカのスキー
チームのユニホームに使われたのをきっかけに、商品化が始まった。今ではスキーや
スノーボードをはじめ、オートバイ用品なども開発されている。
「d3o」を見た街の人は「すごいわね。いいアイデアだと思うわ。どうしてこうなるのかしら」、
「スキーをするときに役立ちそうね」などと話した。
この技術を応用し、2008年早々に発売予定のサッカーボールは、ドリブルのボールタッチは
そのままに、シュートではより速い弾道が可能ということで、関係者も未来型ボールと期待を
寄せている。
リチャード氏は「分子の結合は、衝撃の強さではなく、速さで変化します。受ける衝撃の速さ
によって、この素材でできた製品は変化するのです」と語った。衝撃吸収材としてさまざまな
分野に応用できそうな「d3o」。どんな商品が生まれてくるか注目される。
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