07/12/07 10:20:41 PP72V0ik0
構造改革とは何か?
小泉内閣が発足して構造改革の骨格を現した「2001年版骨太の方針」には、構造改革の
定義について次のように書いてある。(11ページ目の「1.構造改革と真の景気回復」)
URLリンク(www.keizai-shimon.go.jp)
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いかなる経済においても生産性・需要の伸びが高い成長産業・商品と、逆に生産性・需要の
停滞する産業・商品とが存在する。停滞する産業・商品に代わり新しい成長産業・商品が不断
に登場する経済のダイナミズムを「創造的破壊」と呼ぶ。これが経済成長の源泉である。
創造的破壊を通して労働や資本など経済資源は成長分野へ流れていく。こうした資源の移動
は基本的には市場を通して行われる。市場の障害物や成長を抑制するものを取り除く。市場が
失敗する場合にはそれを補完する。そして知恵を出し努力した者が報われる社会を作る。こう
したことを通して経済資源が速やかに成長分野へ流れていくようにすることが経済の「構造改
革」にほかならない。
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つまり、構造改革とは生産性の低い産業を破壊して、ヒト・モノ・カネの経済資源を生産性の
高い産業に移転させることを言う。
しかし、生産性の高い産業は何故生産性が高いかと言えば、余計な経済資源を使わないからで
ある。(例えば、余計なカネは借りない、余計なヒトは雇わない。)
従って、生産性の低い産業を破壊しても、そこに従事していたヒトは生産性の高い産業に移れず、
負け組として固定化し、「格差社会」を生む。
構造改革派が創造的破壊により経済資源が生産性の高い産業に移転するなどと考えていることは
「絵空事」なのです。