07/12/08 08:38:36 5M+THQzU0
しかしながら、御亡くなりになられた方の病態が、
他の報道によりますれば、肝硬変を基礎に発生した吐血である事、
出血性ショックや肝性脳症による意識障害に陥っていると
考えられる事から、重篤かつ致命率の高い病態であったと
推測されます。
その場合、小規模の内科医、外科医が一人で当直しているような
医療機関では到底対処しきれず、また、複数の医師が待機していても
他に手を取られているような場合、その医療機関全体のリソースが
不充分なものにしかならない事は、医療の現場に携わっている者なら、
明白に判断できる事態です。
ですので、このような方の救命が困難な事態とは、
地域で高次救命救急システムが整備されていない事や、
他地域のシステムにスムーズに連携できない事が問題であり、
医師個人の努力とはかけ離れた次元の問題です。
さらに、この件は深夜に発生しています事から、
医療リソースはさらに制約されたものしかありません。
日本の医療政策では、地方都市、深夜等の時空間の制限下の
一次から高次救命救急までの医療システムは整備されていません。