07/12/06 21:41:12 0
英BBC放送のモスクワ支局に勤務する記者や職員3人が先月下旬以降、相次いで
排外主義者とみられる男らの襲撃を受け、負傷していたことが明らかになった。BBC
や在モスクワ英国大使館は親プーチン大統領の官製青少年団体による激しい圧力
行為にもさらされている。3月の大統領選に向けてプーチン政権が排外姿勢を強めて
いるのに伴い、特に悪化の一途をたどる英国との関係は“危険水域”に入ったようだ。
BBCによると、先月24日、ロシア人職員が市内の地下鉄車内で排外主義の
スローガンを叫ぶ男らに襲撃されて負傷。翌日には、やはりロシア人職員が自宅近く
で襲撃を受けて鼻を骨折し、銀行カードや多額の現金を奪われた。30日にも、職場に
向かっていたロシア人記者が襲われ、頭部を縫う重傷を負ったという。
BBCは「尋常でない多数の攻撃をきわめて憂慮する。被害者らがBBCに勤務して
いるために攻撃されたのかは現時点で不明だが、その可能性を調査している」(声明文)
とし、ロシア外務省にも職員の安全確保に関する対処を求めた。
一方、英国大使館によると、政権派の官製青少年団体「ナーシ」が5日、同大使館前
で大規模なデモを行い、ブレントン駐英大使の召還を求めるエリザベス女王あての
書簡を職員に手渡した。団体は昨年夏、ブレントン大使が反政権派の会合で「市民
社会」について演説したことに憤慨、それ以来、大使にストーカーなど圧力行為を
繰り返している。団体は3日、BBC支局前にも現れてデモを行ったという。
在モスクワ外交筋は「ナーシの行動はすべて大統領府の意を受けたものだ」と指摘
している。
(中略)
プーチン大統領は2日に投開票された下院選に先だって「国内外にロシアを弱めよう
とする勢力がある」などと欧米敵視の発言を強め、国内に蔓延(まんえん)する排外
機運に拍車をかけた。モスクワでは、米英両国の出身者に対する反感が住民レベル
で強まっており、在住者の一部から不安の声も聞かれる。
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)