07/12/06 10:51:06 0
●暴力団の資金源にも
派遣されるホテルの一室はいつも静かだ。客と2人きりになると、ラメ入りのアイシャドーを光らせ
ながら、とにかくしゃべり続ける。でも、客の出した飲み物には決して口をつけない。「何が入っている
か分からないからね」
この女性(20)=名古屋市中区=の仕事は、デリバリーヘルス(デリヘル)。風営法に規定された
ファッションヘルス営業の一形態で、裸になって男性客にマッサージなどをする。客と性交(「本番」
行為)をする売春は違法。風営法は「客の性的好奇心に応じてその客に接触する」サービスとして
いる。
●規制は緩め
そんなデリヘルを装って、実態は女性を派遣して売春させていた売春クラブが月下旬、
愛知県警に摘発された。「割り切った交際しませんか」「はっきり言ってホテル代別で2万円」。
携帯電話の出会い系サイトの掲示板にこうしたメッセージを投稿、客を集めた。
経営者の向吉貢被告(44)は、同市中区金山の繁華街にあるマンションの一室に女性7人を待機
させ、近くのホテルへ派遣して男性客を相手に売春をさせた売春防止法違反の疑いがある。
中署によると、メッセージは男性従業員が女性を装って書いた「うそ」だが、愛知県公安委員会に
デリヘルとして届け出た番号はある。「第54200410291号」。04年9月に届け出たという。
県警によると、愛知県内の届け出デリヘル店は昨年7月、過去最高の1908店まで増加。
風営法改正による再届け出で昨年末にいったん激減したものの、再び増加傾向にある=グラフ。
個室を備えた店を構える店舗型ヘルス(箱ヘル)が96年10月以降、県条例で新規営業が禁止されて
いるのに対し、デリヘルは、看板を掲げるのは禁止だが、新規営業そのものは可能だ。
営業時間もデリヘルは自由。中署の調べでは、向吉被告は、次々に店が増えるデリヘル業界の
競争にもまれたようだ。開業半年ほどで「『本番』をさせないともうからない」と考えたらしい。
05年4月ごろ、売春クラブを始めた。
URLリンク(mytown.asahi.com)