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・妊娠検査を受けずに出産間際になって病院に救急搬送される「飛び込み出産」が、宮城県内でも
後を絶たない。奈良県では妊婦の受け入れが難航して死産した。受け入れを拒否した病院間での
“たらい回し”が問題になったが、飛び込み出産は子供の死亡率が高く訴訟のリスクも高いほか、
出産費用を踏み倒す例も多く、病院にとっても大きな負担になる。問題の背景には、母親のモラル
低下も見え隠れする。
(今泉有美子)
「妊娠しているみたいだ。30週目を過ぎたぐらいだと思うが、出血が止まらない」
9月上旬の日曜日、仙台市立病院に母親本人から電話があった。一度も妊娠検査を受けておらず、
すでに6病院に受け入れを断られていた。同病院が診察したところ、母子ともに非常に危険な
「胎盤早期剥離」の状態だった。
同病院の施設に空きがなかったため、施設が充実している県立こども病院(仙台市青葉区)に
母親を転送。帝王切開手術で母子ともに一命を取り留めたが、「非常に危ない状態だった。
受け入れる病院が見つからなければ、どうなっていたか分からない」と、仙台市立病院産婦人科の
渡辺孝紀部長は振り返る。
飛び込み出産は、母子だけではなく病院にとってもリスクが高い。渡辺部長によると、何週目か
分からない胎児は出産後の扱いが予測できず、危険な状態になっても対処しづらい。死亡率も
高まる。また、妊婦なら必ず受ける感染症の検査も受けていないため、「胎児への感染も心配だが、
無防備で立ち会うわれわれにとっても危険が高い」(渡辺部長)という。
仙台赤十字病院産婦人科の谷川原真吾部長が、県内の中核10病院に対してアンケート調査を
行ったところ、飛び込み出産の件数はここ数年であまり変化はなかったものの、出産費用を踏み倒す例や、
胎児が低体重で出てきてしまう早産の例が増加していることが分かった。
(>>2-10につづく)
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