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【ロシア・グルジア】南オセチヤ情勢緊迫、グルジア軍進攻に露軍が空爆か[08/08]
タス通信などによると、グルジア軍が7日夜から8日かけて、同国からの分離独立を求める
南オセチヤ自治州の州都ツヒンバリに進攻、同自治州で平和維持活動を行うロシア軍司令部や兵舎などを
空爆したほか、戦車による砲撃も行った。
南オセチヤ側の説明によると、この戦闘で少なくとも市民ら15人が死亡。
中央病院や大学などの施設も破壊されて炎上し、さらに多数の死傷者が出ている模様だ。
一方、同通信は、ロシア軍の戦車、装甲車部隊もツヒンバリに入ったと伝えた。ソ連崩壊後の
1992年にグルジアと南オセチヤが停戦合意して以来、同州情勢は最も緊迫した局面を迎えている。
グルジアメディアは、ロシア軍機が同自治州の村落に空爆を続けていると伝えている。
サアカシビリ大統領は8日、国営テレビで「グルジアへの大規模侵略が行われようとしている。
戦争を仕掛けたのは我々ではない」とロシアを非難、進攻を正当化した。
これに対し、北京滞在中のプーチン首相は「五輪開会当日に起きたのは遺憾。対抗措置がとられるだろう」と
グルジア政府を強く非難し、独立国家共同体(CIS)諸国に対して、事態収拾のための協力を求めた。
同首相は、中国の胡錦濤国家主席やブッシュ米大統領との会談でも、紛争収拾について協議し、
「戦争回避」で一致したことを明らかにした。メドベージェフ露大統領は8日、
休暇を切り上げ、クレムリンで安全保障会議を緊急招集した。
南オセチヤは、住民の大多数がロシア国籍を持つ親露的な地域。
ロイター通信は8日、同自治州と接するロシア・北オセチヤ共和国側から
「重量兵器や装甲車が送り込まれている」とするグルジア治安当局者の話を伝えた。
自治州当局はロシアの軍事介入による支援を求める住民のメッセージをサイトで公表した。
これに対し、グルジア政府は軍を総動員し、北部を除く自治州内の大半の村落を支配下に置いている模様。
ロシア領と南オセチヤを結ぶ幹線道路はグルジア軍が封鎖しているとみられるが、
ロシア軍の本格介入を招けば、事態の混迷は避けられない。
南オセチヤでは、6月中旬からグルジア治安部隊と独立派勢力の間で衝突が断続的に発生。
露側は7月に同自治州上空に空軍機を飛ばして威嚇するなど、緊張が高まっていた。
ソース 読売新聞 2008年8月8日22時24分
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