08/07/12 12:33:17
フランスが地球温暖化対策の一環として、温室効果ガスを排出しない原子力発電を重視するなか、フランス南部にある核処理プラントでウラン溶液が漏れ出す事故があり、当局が施設の閉鎖を命じました。
事故が起きたのは、フランス南部のアビニョン近郊にある、フランス最大の原子力企業の子会社が運営する核処理プラントで、今月7日から8日にかけて、未処理のウラン溶液の一部が容器からあふれ、土壌に漏れ出しました。
フランス核安全局は、溶液の量や濃度から事故の危険度を7段階のうち最も低い1にとどめていますが、近くの川の水が汚染されるおそれもあるとして、地元の住民に対し、当面は川の水を飲んだり魚を食べたりしないよう呼びかけました。
また、核安全局は、施設が老朽化しているうえ、過去にも同じような事故が起きているとして、運営会社に対し、施設の一部の閉鎖を命じる厳しい措置をとりました。
フランスは、電力の80%以上を原子力発電で賄っており、最近では原子力発電が温室効果ガスを排出しないことから、地球温暖化対策の一環としても重視する姿勢を示しています。
しかし、事故を受けて、原子力開発に反対している国内の NGO は「温暖化対策を掲げる以前に、原子力がいかに危険であるかがあらためて立証された」として、政府の原子力政策を厳しく批判しています。
■ソース
仏 核施設でウラン溶液が漏出
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
■報道画面
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