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【外信コラム】ロンドンの甃 五輪外交とスパイ戦
OO7シリーズで凄腕スパイのジェームズ・ボンドが属しているとされる英対外情報部(MI6)と、
防諜担当の対内情報部(MI5)が、北京五輪対策のため多忙を極めているそうだ。
次期五輪開催国の首脳として北京五輪の閉会式に出席するブラウン首相をはじめ、閣僚や
政府高官ら100人以上が最近、訪中の際の心得としてスパイ被害に遭わないよう極秘の
指導を受けた。
英日曜紙サンデー・タイムズなどによると、「北京ではスパイがうじゃうじゃ活動している」「常に
尾行がついている」「誰も信用してはいけない」「プリペイド式携帯電話を持参して、帰国したら
すぐに捨てる」などの警告が与えられた。
英政府が神経をとがらせているのは今年1月、ブラウン首相が訪中した際、同行した側近の
一人が中国人の美女と一夜をともにし、朝目覚めると公用の携帯端末が美女とともに消える
“事件”が起きたからだという。
女性スパイの「ハニー・トラップ」にはめられたとの見方がもっぱらだ。
エバンズMI5長官は昨年、英国内における中国のスパイ活動について警鐘を鳴らした。
英王立統合防衛研究所(RUSI)のニール・アジア安全保障部長は「携帯電話や携帯端末、
パソコンから電子情報を盗むのは簡単で、北京に持っていくのは避けた方がいい」と
アドバイスしている。
(木村正人)05:13更新
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