08/06/18 20:24:00
バンコク(AP) タイ北東部シーサゲート県の学校が、女性用でも男性用でもないトイレを新設した。
異性の服装の方が自分に合っていると考える生徒がトイレに行くときに、どちらに入るか
迷わずに済むよう配慮したという。
この学校は先学期に実施した調査で、生徒2600人のうち200人以上が、自分は性別を超越した
「トランスジェンダー」だと答えた。
そこで新学期の5月に、男女の区別をなくしたトイレを新設。半分がブルーの男性、
もう半分がピンクの女性をかたどったマークと、異性の服装を身に着ける人を意味する
「トランスベスタイト・トイレット」の案内板を付けた。
「こうした生徒たちはじろじろ見られたり笑われたりする心配なく、安心してトイレに行きたいと思っている」
と学校長は説明する。
タイの学校や大学ではこうしたトイレのニーズが高まっているといい、北部チェンマイにある
学生数1500人の工科大学は2003年、トランスジェンダーの生徒15人のための
トイレ「ピンク・ロータス・バスルーム」を設置した。
タイの地方は保守的な部分も多いが、この学校のような先進的な取り組みは、
トランスジェンダーに対する社会の寛容な側面を反映している。
教育次官は最近、トランスジェンダーの学生数を調査すると表明。「大学にトランスジェンダーの生徒がたくさんいて
問題があるのなら、その生徒たちのためのトイレや寮の設置を検討する必要があるかもしれない」と語った。
タイではトランスジェンダーがテレビ番組に頻繁に登場するほか、バンコクではさまざまな職業で活躍。
トランスジェンダーのミスコンテストも実施されている。
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