【コラム】援助だけで能がない アフリカ開発会議で空回りする日本外交-上杉隆 [5/29]at NEWS5PLUS
【コラム】援助だけで能がない アフリカ開発会議で空回りする日本外交-上杉隆 [5/29] - 暇つぶし2ch1: ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★
08/05/29 20:39:42
★援助だけで能がない アフリカ開発会議で空回りする日本外交

「残念ながら、アフリカの人々との本当の意味での交流というものを、政府や外務省の役人は、
知らないですね」
筆者は昨夜(27日)、鈴木宗男氏と1時間にわたってアフリカについて論じた。オスマン・サンコン氏や
ジョン・ムルアカ氏を日本に紹介し、約20年余、アフリカ諸国に通いつめた鈴木氏が、その対話の
最後に漏らした言葉がこれである。

第4回アフリカ開発会議(TICAD・Ⅳ)がきょうから3日間の日程で開催されている。前夜から、
会場でもある横浜インターコンチネンタルホテルに泊まりこんだ福田首相は、40ヵ国以上の首脳と
「バイ(二国間)会談」を行い、国内政治ではみられないような意欲をみせている。

■日本の熱い思いと裏腹にアフリカ側はクール
福田首相の意欲は並々ならぬものであるようだ。今後5年間での対アフリカODA額の倍増を
約束したのみならず、開会式直後には、25億ドル(約2600億円)規模の投資基金の設立を
発表するなどアフリカ諸国への積極的な援助姿勢をアピールしている。

こうした大判振る舞いの背景には、当然ながら、相応の「見返り」を求める狙いがある。

具体的には、①日本の安保理常任理事国入り、②世界スカウトジャンボリー開催国、
③世界税関機構(WCO)事務局長選挙、④国際刑事裁判所(IOC)裁判官選挙、⑤オリンピックの
東京招致(一部の国)といった具合に、日本が国際社会で求める地位に着くための支持を得たいのだ。

実際に、最初の「バイ会談」となったガボンのボンゴ大統領との首脳会談でも、福田首相は、個別
事案として、ODA額の倍増と民間投資のための基金設立を提示している。

だが、こうした日本政府の熱い思いとは裏腹に、アフリカ側は総じてクールであるようだ。横浜・
みなとみらいの会場は、「熱気」とは程遠い状況だ。

きょう(28日)、パシフィコ横浜会議センターでの全体会合の取材を終えたばかりのエチオピア人
ジャーナリストのひとりに聞いた。
「こうした有意義な会議を取材することは幸せだ。しかし18時間もかけて日本までやってきて、会場に
入って取材ができないのは極めて不可解だ。これからずっと別の会場でテレビモニターを見るだけだと
いう。それならばコンゴに残ってでも取材できる。私たちはアフリカ諸国と日本の生の親善を取材しに
来たのだ。まったく解せない」

会場から締め出されているのはジャーナリストだけではない。85ものNGOグループで入場パスが
発行されたのはわずかに11人に過ぎない、しかも批判が出る前はわずか3枚だけの割り当てだった。

アフリカ開発会議開催への外務省の長年の努力は評価したい。だが、いくら努力しようとも
そのやり方を間違えていたとしたら……。

それは「無駄骨」であり、場合によっては「逆効果」ということにも成りかねないのではないだろうか。

■常任理事国入りで失敗した2005年の悪夢
外務省のお粗末な対応に接するにつれ、どうしても惨めな過去を思い出さずにはいられない。それは
日本が国連常任理事国入りを目指した2005年の悲劇のことだ。

当時、日本の常任理事国入りには、191ヵ国の国連加盟国(当時)のうち3分の2の賛成(常任理事国
5ヵ国を含む)が必要だった。だが、中国で発生した反日暴動を受けて、まずは常任理事国の中国が
反対を表明、さらにはその中国と関係を深める53ヵ国のアフリカ諸国がこぞって態度を保留したのだ。

長年アフリカへのODA援助を行ってきた外務省はなすすべもなく、大票田を失うという敗北を味わった。

今回のバイ会談でも、福田首相の依頼に対して各国首脳は、日本の安保理常任理事国入りについては
一切「確約」じみたことを言っていない。どの国も「カネは取るが、言質はとらせない」という方針を
貫いている。>>2に続く

URLリンク(diamond.jp)


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