08/05/15 23:55:37
(>>1の続き)
ドメスティックバイオレンス
このマサチューセッツ州の法律が制定された背景には、一部には、コッター容疑者の例も含め、DV事件の
多さが影響している。当局によると、米国では年間1000人以上もの女性が配偶者によって殺害されている。
GPSブレスレットは装着者が女性の自宅や勤務先の近くなどの立ち入り禁止区域に足を踏み入れた場合、
警察に通報するようになっている。
「ただ犯罪者にGPSブレスレットを着用させるだけでは不十分だ。有効な活用方法を慎重に検討する
必要がある。それが果たせてこそ、人の命を救えるはずだ」とこのマサチューセッツ州法の草案作りに
参加したハーバード大学法科大学院のダイアン・ローゼンフェルド教授は指摘する。
米マサチューセッツ州ボストン郊外のニューベリーポートでは、女性保護センターのJeanne Geiger
Crisis Centerが2006年にGPSプログラムの試験運用を開始したが、今のところ、高い成果を
上げているという。GPSを装着した8人の男性はいずれも、このブレスレットを着用して以来、
一度も保護命令に違反していない。
同センターのアソシエイトディレクター、ケリー・ダン氏によると、ドロシー・コッターさんの殺害事件は
幾つか大きな問題を提起しているという。例えば、夫のウィリアムは接近禁止命令を破って妻に近づき、
「殺す」と脅したにもかかわらず、それから1週間もたたないうちに、判事は保釈金なしで夫を釈放している。
妻が夫に殺されたのは、その5日後のことだった。
「この殺人事件があってからというもの、われわれは危険性の高い犯罪者をできる限り早急に特定するように
している。一部のケースでは、判事がGPSによる監視を命じている」と同氏。
(>>3に続く)