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インド、日本に熱視線 香辛料売上10倍へ
「日本の食文化は変化していて辛い物は確実に増える」。世界の香辛料市場で
貿易量の45%、売上額の40%を占めるインドが、高成長市場として日本に
熱い視線を向けている。
インドの香料貿易航路を開拓したポルトガルのバスコ・ダ・ガマが16世紀
初めに商館を建て、欧州との貿易拠点となった南部ケララ州の港町コチン。
通称「スパイス・マーケット」にはコショウ、カルダモン、シナモンが山積み
され、濃厚な香りが鼻を刺激する。
インドの香辛料取引を統括する政府の香辛料委員会は「日本はカレー人気が高く、
レトルトカレーの消費量は年間10万トン。特に若い世代に香辛料を好む傾向が
強い」と指摘。三月の東京での見本市でインド産香辛料が好評を博し、日本市場
の潜在性に自信を強めたという。
日本向け輸出総額は03年度の約10億ルピー(約25億円)から07年度に
12億2000万ルピーと5年間で20%以上伸びた。同委員会のクリアン委員長は、
今後5年で日本との貿易量の伸びは欧米を上回ると予測する。
インドは香辛料の売り上げを10年後に10倍に増やし、世界市場のシェアを
60%にしたい計画だ。同委員長は「野心的だが、健康志向、栄養の高さ、
インド料理の人気拡大が後押しする」と自信満々。残留農薬問題がある中国産に
代え、インド北東部でショウガの栽培を始めた日本の業者もあるという。 (共同)
[ 2008年05月12日 08:26 ]
ニュースソース スポニチ Sponichi Annex
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
インド南部ケララ州コチンの香辛料専門店=1日(共同)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)