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「「バイオ燃料増産が食糧危機まねく」、ネスレ会長が警告」
食品最大手ネスレ(Nestle)のピーター・ブラベック・レッツマット(Peter Brabeck-
Letmathe)会長兼CEOは23日、バイオ燃料の原料として小麦やトウモロコシなどの穀物需要が
増加しているため、世界が食糧危機にさらされていると警告した。
レッツマット会長は、スイス日曜紙NZZアム・ゾンターク(NZZ am Sonntag)で、
「予測されているとおり石油製品需要の増加分20%をバイオ燃料で代替すると、食用に回す
穀物はなくなってしまう」と指摘。バイオ燃料製品への助成金について、
「多額の助成金は倫理的に受け入れ難く、無責任な行為だ。競争の激化はトウモロコシ、
大豆、小麦などの価格高騰を招き、耕作地の減少につながり、水資源を危機にさらす」
と懸念を示した。
2007年には国連(UN)・食糧の権利に関する特別報告官のジャン・ジグレール
(Jean Ziegler)氏が、国連総会演説で「深刻な」食糧危機の回避策としてバイオ燃料の
開発を5年間凍結する案を提唱している。
引用元:AFP BB URLリンク(www.afpbb.com) (2008年03月24日 13:40)
URLリンク(www.afpbb.com)