08/03/20 10:32:31
>>1の続き
EUはすでに同じ試みを展開し成功の道をたどっている。民族的に歴然と異なるトルコ人移民との
摩擦に悩むドイツのような例もあるが、かつての共産圏東ヨーロッパからの移民に関しては、
一時的な労働力の偏在現象もありはしたが結果として地ならしされ東西ヨーロッパの新しい成熟の
基盤が出来つつある。
そうした民族交流の文明原理を踏まえれば、日本が新しい移民法によってアジアの近隣諸国に
大きく門戸を開くことでアジアの発展成熟に拍車をかけることになるにも違いない。
著しい人口減少によってさまざまな問題を抱える日本の国家社会にとって、かつての
民族的ルーツであった国々から、新たな同胞を迎え入れることで我々が失うものはありはしまい。
それに比べて、現行のかたくなな閉鎖主義を維持することで、我々が現に何を失いつつあるかを
考えなおしたらいい。
今日の文明手段は密入国を容易にし日本社会への不法入国は後をたたない。加えて奇妙な
人権主義に依る制度は、不法に入国した後の外国人とてもなお自分が外国人であるという
証明をしてもらいたいと名乗って出れば、行政機関の出先は正式なパスポートの有無は
確かめずに「外国人証明書」なるものを発行せざるを得なく、彼らの不法滞在を容易にしている。
それでもなお正規の就労を望まぬ手合いは容易に犯罪要員となり、かつて無かった新しい
パターンの犯罪が都会では増加している。
都会の専修学校で日本語を習いに来日している若い中国人相手の中国語新聞の広告欄をみたら、
「探偵募集」とあった。日本語を習っている最中の若者が探偵の手伝いがどう出来るのだろうかと
質したら、探偵仕事とは一晩数万円の報酬による泥棒の見張りだそうな。
入国管理の杜撰さは新しい社会混乱を育みつつあるが、実はその根底には日本独自の奇妙な
閉鎖性がある。ならば法律的に大幅な門戸開放を行い、その施行には厳密な審査を行う方が
結果として優秀な新しい同胞の獲得造成に繋がるのではなかろうか。
新しい移民法に直接関わりはなかろうが、併せて、例えば日本の大学を正規に卒業した外国人には
永住権をあたえるとか、人材に対しては国を開くといった姿勢なくして、一体我々は我々だけで
この国をこのまま維持発展させることが出来るのだろうかということを、そろそろ本気で考える時と
思われる。そのためにはまず、この国のそもそもの遠い生い立ちについて民族学的な正しい認識を
持ち直す必要があろうに。
-以上-