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記録的な原油価格高騰で潤うアラブ諸国が、世界一高いタワーを建設しようとしのぎを削っている。
発見されている世界の石油埋蔵量の4分の1が国土に眠るサウジアラビアは最近、
紅海沿岸のジッダ(Jeddah)に高さ1600メートルの超高層タワーを建設すると発表した。
中東経済誌「ミドルイースト・エコノミック・ダイジェスト(Middle East Economic Digest、MEED)」によると、
同タワーが完成すれば、隣国のクウェートやアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)首長国が
計画する「世界一タワー」を追い抜くという。
■サウジは1マイルタワー、クウェートはアラビアンナイトで1001メートル
ニューヨーク(New York)の「フリーダムタワー(Freedom Tower)」など、現在世界で
建設中の高層ビルはどれも高さ700メートルを超えていない。
ジッダの1600メートルタワー建設の入札に乗り出したのは、リヤド(Riyadh)を拠点とする
投資会社キングダムホールディング(Kingdom Holding)。同社は、サウジアラビアの富豪
アルワリド・ビンタラル(Al-Walid Bin Talal)王子が運営している。
詳細は依然非公開だが、英ハイダー・コンサルティング(Hyder Consulting)が総合
エンジニアリング企業アラップ(Arup)との共同事業で、総額100億ドル(約1兆円)規模とも
いわれる建設受注に動いているとMEED誌は報じている。この通称「マイル・ハイ・タワー」
建設には、建設管理者として米巨大建設企業ベクテル(Bechtel)、事業計画者として
サウジ企業Omraniaの名も挙がっている。
一方、最近クウェートが計画を公表したのが、アラビアンナイトとして知られる『千夜一夜物語
(One Thousand and One Nights)』にちなんで高さを決めた1001メートルのタワー。最上階付近には
三方に翼状のフロアを設計し、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、ユダヤ教のシナゴーグを配置し、
3つの一神教の和合を象徴するという構想だ。
この1001メートルの高層ビルは、中央アジアとヨーロッパを結んだ「自由貿易」ルート、
シルクロードに着想を得た総額770億ドル(約7兆9000億円)のプロジェクト「シティー・オブ・シルク
(絹の街)」の中心事業だ。イラク国境に近いクウェート湾の北端スビヤ(Subbiya)に75万人分の
住宅を供給する計画で、2030年の完成を目指している。
世界の石油埋蔵量の10%を握り、湾岸諸国の最先進国の座を競ってきたクウェートの
海外資産価値は近年、原油価格高騰による収入で2130億ドル(約22兆円)にふくらんだ。
(>>2以降に続く)
2008年03月12日 21:56
ソース(AFPBBnews):
URLリンク(www.afpbb.com)