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世界貿易センタービルの鉄骨で建造された強襲揚陸艦USS New Yorkは
土曜日、アメリカ人の心と体の源となるよう祝福を受けた。
9.11のテロ攻撃で亡くなった人々の遺族とその友人数千人が、巨大な灰色の
船の周りに集い、赤、白、青の旗で飾った。
7.5トンの鉄骨を含む艦首には、貿易センタービルのツインタワーを象徴するように
2本の灰色のバー付きの盾が設えてあり、ニューヨーク市民のスローガンである
「Never Forget」を意味する旗が掲げられた。
「神はこの船に恵みを与えることでしょう」と船のスポンサーであるドティー・イングランドは
言い、テープ投げと共にシャンパンを開けた。
副国防長官でドティー・イングランドの夫でもあるゴードン・イングランドは式典で祝辞を述べた。
燃え盛る太陽の下、スクリーンに映し出された彼が滔滔と語った命と感動の物語に、
ニューヨーク警察のマット・マーフィーはつらい記憶を呼び起こされた。だが、
「今、貴方がここにいる理由は誇りに基づいています。今日は素晴らしい日です。貴方が何かに
守られていることにお気づきでしょうか」とゴードンが語りかけると、マーフィーの目は潤み出した。
更にゴードンは、船の名前が乗組員に力を産むと群衆に語ってみせた。
テロの後、船の建設は計画されていたが、名前はなかった。しかし当時のニューヨーク州知事
ジョージ・パタキが名前にニューヨークを冠することでテロを克服しようと提案した。
州の名前は原子力潜水艦だけに割り当てられるという方針が海軍に合ったので、
今回の措置は例外的である。
貿易センタービルの残骸から出来た鉄骨は今、船の一部となっている。
「残骸からの復活は我が国にとって非常に大きなことです」とNorthrop Grumman Shipbuildingの
スポークスマンであり、船の建設もこなすビル・グレンは語った。
船はアメリカで最悪のテロ攻撃の残骸と、最悪の天災である2005年のハリケーン・カトリーナに
よって家を失い、失職した造船所の労働者らの手で作成された。総工費は10億ドル、
排水量25,000tで全長684フィート、全幅105フィート。クラス5の軍艦であり、
対テロリスト特殊活動を含む任務のために設計されている。乗組員は360人、ヘリコプターと
戦闘機で700人の海兵隊員を輸送することが出来る。USS New Yorkを指揮するのは
現地のニューヨーカーであるカーティス・ジョーンズ司令官で、来年から艦隊に編入され、
主に平和活動に就くことになるだろうと海軍トップのゲイリー・ラフヘッドは語った。
それによりこの船が戦争に使用されるかもしれないという懸念を持っていた、9.11遺族協会の会長で
消防士の息子を亡くしているリー・イエルピは一安心した。
船は「我々に危害が及ばない限り」戦争に使用されることはないと会長はインタビューで語った。
「我々は、我々に力が満ちたままでいられるようにメッセージを送っています。そのメッセージが
水を突っ切って進むことで船は波紋を呼び、波紋は『我々の自由を大切に』と呼びかけることでしょう」
ニューヨーク共和党員代表のビト・フォッセーラは、9.11がアメリカ合衆国の分岐点であり、
その残滓が船の一部と科していることを決して忘れないだろうとした。
「USS New Yorkがビンラディンを地獄に送る際は私も全力を尽くす」とスタンティングオベーションの前で語った。
AVONDALE, Louisiana, Mar. 1, 2008
元記事タイトル:
Celebrating A Ship Born Of Tragedy
ソース(CBC):
URLリンク(www.cbsnews.com)