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スイスの有権者は、アルペン観光地上空の空軍機飛行禁止の提案について現在投票を行っている。
F/A18ホーネットとタイガーF-5sは、主な収入を観光に頼っている奥深いアルプス山脈地域に
ある空軍基地で離発着している。
提案の賛成派は、戦闘機の騒音が環境、地域経済及び観光客の迷惑になっていると言う。
それに対し反対派は、空軍のパイロットには山岳地の飛行訓練が必要だとし、仮に禁止した場合、
国家の安全を脅かす事態になりかねないと危惧する。
スイス空軍が誇る、アルペン谷を速く低く飛ぶ技術はそこでのトレーニングで培われている。
しかし地域住民の多くは、訓練による弊害にうんざりしているようだ。
最高で124デシベルを記録するF/A-18は、世界で最も騒音を発する戦闘機の一つであり、
環境への影響もさることながら、観光地での飛行は観光客の足を遠のかせる原因になっていると
賛成派は言う。実際、轟くジェット音と耳をつんざくようなソニックブームがあっては、
スキーやハイキングを心から楽しむことを出来ないのは事実だ。
しかしスイスの防衛省は、山岳地での飛行が禁止された場合、パイロット達が自国の地形に
対処することが出来ないようになり、スイス空軍自体の存在意義を問われてしまうと言う。
賛成派の多くは中立国スイスが高価な戦闘機を持つことに疑問を抱いており、
今回の投票で有権者が戦闘機を不必要とする選択をすることを望んでいるのかもしれない。
Sunday, 24 February 2008, 03:20 GMT
元記事タイトル:
Swiss vote on air force training
ソース(BBC):
URLリンク(news.bbc.co.uk)