08/02/08 15:21:22
>>1の続き
■外交的な損害
日本の捕鯨業界というのは、大騒ぎしたり、「我々が何を食べて何を食べちゃいけないか、
なんて他国に命令する権利はない」とこれを主権問題だと煽り立てるのが大好きな、
エスタブリッシュメントの一部、非常に少数の日本人が後援している。
この活動家達には、政界とマスコミに強力なお友達がいるのだ。
捕鯨の是非を巡る議論は、日本の新聞では殆ど報道されていない。
環境活動家2人が日本の捕鯨船に乗り込んだことは確かに速報になったが、この2人の男性を
環境テロリストとレッテル付けることを、多くの日本人記者達は決め込んでいた。
それに、私が知る限り、捕鯨を保護することは、これが日本の海外での評判につける傷に値するのか
どうか、立ち上がって疑問を呈する根性のある政治家は、一人もいない。
BBCなどで捕鯨の弁護を求められている外務省の不運なお役人達はよく、カメラが止められて
マイクが外された瞬間に、これについては自分達は熱心じゃないのだ、とこっそり告白する。
彼等のフラストレーションは、殆ど必ずと言っていいほど酷い質問を浴びせかけ、多くの人にとって
擁護のしようがないものを弁護しろと要求する、インタビューをする人には向けられていない。
フラストレーションの行き先は仲間の水産庁の役人だ。
彼等が外務省に面倒を生じているのだ…いつまでもいつまでも世界中で日本の評判を叩き落している
捕鯨業界を応援して…。
■口喧嘩
今後数ヶ月間、外交官も事態は悪化するだけだろうとわかりそうだ。
先日、私にランチで(魚だったけど今回はクジラじゃないよ)、改革されないのならIWCから脱退する、
という日本の脅しは真剣だ、と水産庁の某高官に聞かされた。
日本人は捕鯨推進国と反捕鯨推進国の諍いに飽き飽きしている。
IWCを内側から改革しようと、彼らは出来る限りのことをする、と彼は私に語った。が、それが
うまくいかなければ、多分数ヶ月以内に、当局は新機関設立を開始するだろう。商業捕鯨復活を
求める、捕鯨に賛成する国用の分離グループだ。
南極沖で環境活動家が日本の捕鯨船に乗り込んだのは、ただの小競り合いだ。
ここで、あそこで、陸上で、そして海上で繰り広げられる捕鯨を巡る口喧嘩は、悪くなる一方のようだ。
原文ソース
URLリンク(news.bbc.co.uk)