08/02/06 22:43:50
【ニューヨーク=長戸雅子】クリントン前米大統領が設立した慈善団体「クリントン財団」に
絡む同氏の活動に、疑問の目が向けられている。特定企業への口利き的な行為と、
それへの“見返り”などが取りざたされており、妻のヒラリー氏の選挙戦に影響を
与える可能性も指摘されている。
米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、クリントン氏は2005年9月、カナダで資源投資
グループなどを率いる実業家のフランク・ギストラ氏と、中央アジアのカザフスタンを
慈善活動の目的で訪問した。
訪問中に開かれた宴席には1991年から政権の座にあり、長期独裁と批判されている
ナザレバエフ大統領も同席。席上、クリントン氏は大統領を「カザフスタンの社会、
政治的生活を解放した」と称賛。大統領が欧州安保協力機構(OSCE)の委員長ポストを
目指していることへの強い支持も表明したという。
その2日後までに、ギストラ氏の企業はカザフスタン国営の代理店との間で、ウラン購買権の
仮契約締結に成功した。ギストラ氏側は訪問までの数カ月間、カザフスタンと交渉していたが、
新参であることがネックになっていたという。
訪問から数カ月後、ギストラ氏はクリントン財団に3130万ドルを寄付した。
クリントン、ギストラ氏側はともに、クリントン氏の契約への「関与」を否定している。だが、
カザフスタンの国営代理店のトップは「クリントン氏とカナダ企業との友情は(ナザレバエフ大統領に)
印象を残した」と、クリントン氏の存在が契約の決め手になったとの見方を示している。
また、ニューズウィーク誌などは、クリントン氏とウクライナのクチマ前大統領との関係を指摘。
クチマ氏は、その不正を追及した記者を殺害した疑いをかけられており、
「もしこれがヒラリー氏だったら、米各紙の1面で報じられただろう」と疑問を呈した。
ソース:MSN産経ニュース 2008.2.4 20:15
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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