07/12/12 14:04:31
★初の死者が出た国内地震
《ミナス州で発生、負傷者六人》《震度四・九、震源地はカライーバス》
九日午前零時すぎ、ミナス州北部で震度四・九の地震が発生、イタカランビ市(ベーロ・オリゾンテ市から
六六三km)で家屋六軒が倒壊、七〇軒が損傷、死者一、負傷者六人が出た。罹災者は三〇〇人と
言われる。ブラジルで死者が出た地震は今回がはじめて。地震は近隣市にも及んだ。
《前兆は今年五月から、前後二〇回》
今年五月から軽い地震がキャッチされており、ブラジリア大学観測部では一〇月に同市の市民たちに
注意を呼びかけている。耐震構造を考慮していない家屋が多かったのも被害を大きくした。
地震のため塀が倒れ掛かり、壁をくずし部屋に寝ていたジエシアネ・オリヴェイラちゃん(五歳)が、
その下敷きになって死亡。同じ部屋に寝ていた兄弟は無事だった。
負傷者六人は市立病院で手当てを受けた。市民の多くは隣町のヴァルジエン・グランデのお祭りに
出かけていたのが幸いし、死傷者が少なくてすんだ。
ミナス州政府の市民防衛統括部(Cedec・MG)が救援物資の配給にあたっている。
ブラジリア大学(UnB)のルーカス・バーホス教授(観測所所長)によると、今回の地震は国内で
記録された大型地震(一五)のひとつ。震源地はイタカランビ市内カライーバス区から一kmの地点。
地下五kmの浅発地震で周囲五kmに及んだ。さる五月から二〇回近く軽い地震が発生しており、
観測所は一〇月に専門家らを同市に派遣、地震観測施設をすえると共に、市民たちに注意を
呼びかけていた。
ブラジルは南米の岩盤岩石層(プレート・テクトニクス)の中心に位置する。その端がナスカ・プレートと
つねに摩擦しており、そのショックで発生するエネルギーが地中のやわらかい層に蓄積され、断層を
もたらしたと見られる。
サンパウロ大学(USP)のジョゼ・バルボーザ教授によると、物的被害においてブラジル最大の地震は、
一九八六年一一月に北リオグランデ州ジョン・カーマラ市で発生した。四〇〇〇軒の家屋が損傷した。
一九五五年一月にはマット・グロッソ州ポルト・ドス・ガウショス市で震度六・二の地震が発生しており、
これがブラジル最大。サンパウロ州では一九二二年にモジグアスー市で震度五・二の地震が
発生している。
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