07/12/04 18:22:07
雨がざんざんと降っている。アフリカからの難民が橋の下に眠る。
彼らは警察の目を気にし、おびえ、物乞いをしながら生きている。
この2分間弱のテレビスポットのメッセージは明らかに「自国にとどまりなさい。
スイスは天国ではありません」というもの。アフリカ諸国からの移民を阻止する目的で、
スイス連邦政府移民局 ( BFM/ODM ) と欧州連合 ( EU ) の出資で製作された。
スイスのイメージをダウンさせるテレビスポットは現在、カメルーンとナイジェリアで、
放映されている。
(略)
「スイスに来ようとしている難民希望者に、その結果がどうなるのかを示したかった。
難民は、スイスに対する間違ったイメージを持つべきではない。スイスに来ても、職はない」
と連邦移民局のエドアルド・グネサ氏。このテレビスポットは、ショックキャンペーンだと認める。
確かにスイスでは、単純労働者の雇用がこの数年間で30万件も減っている。EUとの協定により、
EU諸国から労働者を自由に雇用できるようになったため、EU圏外からの労働者にとって、
就職は難しくなっている。
効果のほどは?
カメルーンやナイジェリアからは、政治的な理由でスイスに亡命したいと望む人はほとんどいない。
よって、その申請は基本的には却下される。こうしたテレビスポットを流すのは
「地中海を渡ってスイスに来る間に、海の波に呑み込まれてしまう人も少なくなく、
こうした危険性も知って欲しいからです」
とグネサ氏は言う。
このテレビスポットは難民問題を現地で解決するよう仕向けるキャンペーンの1つ。
詳しい説明を書いたパンフレットも配布されている。現在、カメルーンとナイジェリアで実施中。
今後、コンゴなどでも展開される予定だ。
(略)
ソース:
URLリンク(www.swissinfo.ch)