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バグダッド 砲撃 米兵34人死傷 軍管理区域 最大規模の被害
【バグダッド7日共同】イラク駐留米軍当局者は6日、首都バグダッド中心部の米軍管理区域(グリーン
ゾーン)などが攻撃を受け、米兵3人が死亡、31人が負傷したと述べた。AP通信が伝えた。砲弾かロケッ
ト弾による攻撃とみられる。米大使館やイラク政府庁舎がある同区域は恒常的に攻撃にさらされているが、
精度の低い兵器の攻撃でこれだけの被害が出るのはまれ。
イラク駐留多国籍軍のペトレアス司令官とクロッカー駐イラク米大使は8日、イラク情勢について上院公
聴会で証言する予定。昨年の3万人規模の米兵増派後にイラクでのテロ、攻撃発生件数が減少し、ブッシュ
米政権は「成功」と強調していたが、死者数は最近再び増加傾向にあり、6日の米軍管理区域への攻撃は
ブッシュ政権にとって新たな打撃になりそうだ。
ロイター通信は、これらの砲撃による米兵の被害で「過去数カ月間で最大規模」と伝えた。米軍管理区域で
の死者は米兵2人、負傷者は17人。さらに首都南東の米軍基地が砲撃を受け、米兵1人が死亡、14人が
負傷した。
APによると、米軍当局者は、イスラム教シーア派反米指導者サドル師の民兵組織マハディ軍の拠点である
北東部サドルシティーからの攻撃とみている。
バグダッドでは6日から米軍ヘリコプターの支援を受けたイラク治安部隊と民兵組織の戦闘が激しくなり、ロイ
ターは死者が25人、負傷者が98人に上ったと伝えた。
米軍管理区域などへの砲撃は、民兵組織の反撃の可能性もある。
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