08/09/03 10:48:14
アジア通貨危機当時の官僚に聞く
「経済構造と体質が変わったため、約10年前のような通貨危機の再来はない」(金仁浩〈キム・イン
ホ〉大統領府元経済首席秘書)
「韓国経済が困難な状況なのは事実だが、世界的な景気後退に伴うものであり、韓国だけに特別
問題があるわけではない」(崔然宗〈チェ・ヨンジョン〉元韓国銀行副総裁)
「9月金融危機説」でウォン相場と株価が急落し、金融市場が動揺する中、1997年のアジア通貨危
機を現場で経験した当時の政策担当者は「第2の通貨危機」と呼べるような大規模な経済危機は到
来しないと口をそろえた。世界経済の動向や外貨準備高、対外債務の構造のどれを取っても当時
と今とでは大きな違いがあるからだ。
しかし、彼らは世界的な景気低迷の影響で韓国経済も内需低迷、投資伸び悩み、雇用不測という
困難な状況にあることを認めた。そして、政府の政策運営が対外的な信頼を失わないようにするこ
とが何よりも重要だと注文をつけた。
◆通貨危機と現在の状況の相違点
通貨危機当時に金融、為替の最前線にいた政策担当者は「9月危機説」について、根拠のないう
わさにすぎないと指摘した。わずか1日で100億ドル(現在のレートで約1兆900億円、以下同じ)の資
金が流出した通貨危機当時と現在では、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)自体が異なり、為
替を取り巻く構造が揺らいだとは見なしにくいからだ。
通貨危機当時に韓国銀行副総裁を務めた崔然宗氏は「通貨危機直前の1997年11月に為替当局
が使える外貨準備は50億ドル(約5450億円)しかなく、ドル需要が増えれば半日も持たない状況だ
った」と振り返った。しかし、現在は外貨準備高が2400億ドル(約26兆円)に達し、対外債務も償還に
大きな困難はないほど状況は良好だと評価した。
金錫東(キム・ソクトン)元財政経済部次官(通貨危機当時の財政経済院外貨資金課長)は「通貨
危機を経験し、韓国の企業と金融機関の財務健全性、外国人投資、外貨準備高などは驚くべきほ
ど改善した。現在は世界的経済危機に対する他国よりもはるかに強い」と分析した。
>>2に続く
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