08/09/03 08:15:20
■外国人投資家の債券ロールオーバーは為替次第
~ 10日に5兆ウォンの満期到来 … 為替が不安定なら「債券投資を先送り」
外国人投資家らが、満期の到来するウォン建て債券の投資資金を再投資するか否かは為替
次第だ。為替市場で今のように急激なウォン安が進んだ場合、再投資よりも償還、あるいは
再投資時期を遅らせる可能性が高い見通しだ。
外国人投資家はウォン建債券に投資する際、スワップ市場を通じて為替リスクをヘッジする
ので、債券購入以降の為替リスクからは自由だが、ウォン安で債券金利が上昇すれば投資
損失は不可避だからだ。スワップ金利と債券金利の差が広がれば評価損失を被ることになる。
ウォン安傾向が鎮まるのを待つ可能性が高いという指摘だ。
9月中に満期が到来する外国人保有債券は6兆9000億ウォン。国債が5兆7000億ウォン、通
貨安定証券が1兆2000億ウォンに達する。今年5月も8兆6000億ウォンに達し、この際は米国
のサブプライム問題による営業損失拡大と国策モーゲージ金融機関の経営不安から海外の
投資銀行が流動性確保のために国内債券を売却した。
9月は満期到来規模は減ったが、特定日に満期が集中していて9月危機説を呼んでいる。総
額の83%にあたる5兆7000億ウォンが、今月9日と10日に集中しているのだ。
債券取引とスワップ取引の特性を考えると、9月危機説が現実化するか否かは今月5日から
明らかになると予想される。外国人投資家が満期の到来する資金を再投資する場合、その2
営業日前の5日と8日にスワップ市場でドルをウォンに変える取引をせねばならない。外国人
保有債券の満期規模を勘案すれば8日がピークだ。債券取引は1営業日後の決済だから、
8~9日に債券買いとして現われる見込みだ。<中略>
外国人保有債券の満期到来資金が再投資されるという最大の根拠は、ドルを持ちこんでスワ
ップ市場でウォンに変えて債券を買う場合に得られる無リスク差益取引の利益が以前より拡が
っているという点だ。2日現在、海外投資家がドルを借りて1年満期の通貨安定証券に投資した
場合に得られる無リスク差益取引利益は2.53%ポイントに達している。<中略>
3月に約4兆ウォンほどの外国人保有債券の満期が到来した際に比較的順調に消化できた点
も、9月大乱説を鎮火する根拠だ。3月の外国人投資家の投資額は5兆7690億ウォンだった。
満期到来を勘案すれば約1兆7000億ウォンほどの純増だ。韓銀関係者は「3月の大規模満期
到来時も外国人たちは債券を買った。9月にも同じ動きを見せるだろう」との見通しを示した。
9月が1・3・4月と違う点は、為替だ。今年の1・3・4月に外国人債券投資が大幅純増だった
時点では、為替が安定的に動いていた。今年1月のドル・ウォン相場は930~940ウォン、4月
も970~1000ウォンの範囲で推移していた。3月には一時急にウォン安が進んだが、再び安定
する局面を見せた。
しかし8月中旬以後に急激なウォン安が進み、為替は1ドル1134ウォンに達した。1ヵ月間で約
120ウォンもウォン安が進んだのだ。ウォン安に伴って債券金利も上昇に変わった(訳注:金利
上昇イコール債券価格の下落)。為替上昇による物価上昇懸念が金利を押し上げている。
スワップ市場でドルをウォンに変えて為替リスクを回避しても、債券金利が上昇すれば損失が
不可避になる。むしろ為替が安定して債券金利上昇傾向が収まれば裁定取引に出る可能性
が高い。金融監督院の関係者は、「無リスク差益取引の誘引は拡大したが、急激なウォン安
など我が国の経済と金融市場に対する不安が解消されない限り、外国人投資家が積極的な
債券投資に出る可能性は低い」と指摘した。
▽ソース:マネートゥデイ(韓国語)(2008/09/02 18:08)
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