08/08/10 07:48:59
<HSBCのアジア太平洋担当エコノミスト、フレデリック・ニューマン氏>
据え置きを予想していた。インフレ率は明らかに上昇しているが、韓国経済の
成長リスクは極めて大きい。家計全体と中小企業セクターは莫大な負債を
抱えている。経済成長が落ち込む可能性が高い。この段階での金融引き
締めは、インフレ圧力に意味ある効果をもたらすことなく、景気減速を深刻に
するだけだろう。
韓国銀行(中央銀行)は過去数カ月間に公表してきた非常にタカ派的な
声明に整合性を持たせる必要性を感じたのだと思う。中銀の信認が
問われているため、インフレ期待を抑制するため利上げを行うことを考えた
のではないか。今回が今後かなり長期間にわたり最後の利上げになることも
示唆している。私見では、現時点での利上げによって、いずれ利下げが
実施されるチャンスが高まったと思う。
消費者物価指数(CPI)は第3・四半期末にかけて恐らく7%のピークに
達するとみている。インフレが問題であることは疑いない。
しかしわれわれの見方では、現在は成長リスクの方がインフレリスクより大きい。
(ソウル 7日 ロイター)
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