08/08/10 00:41:51
URLリンク(img.hani.co.kr)
▲ <美しいゲットー>の金ジェボム監督。
URLリンク(img.hani.co.kr)
▲ウトロ住民が去年7月23日、ソウルで自分たちの住いを守ってくれと訴える記者会見をしている。
日本の京都府ウトロ51番地。この村は1941年、軍の飛行場建設のために日帝に強制徴集された労働者
が集まって住んだ所だ。日本が敗亡した後、無関心の中に放置されたが、200余の在日韓国人らはこち
らで60余年の間、酷い生活を続けて来た。
9年間ひたすら一作品のために、ここにカメラを向けてきた映画監督がいる。1999年8月からウトロ村
を扱った映画<美しいゲットー>を製作中の金ジェボム(42)監督のことだ。他人の手を借りて製作コス
トをあてても足りず、自費をはたいてできなくて借金まで負った。
ウトロはしばらく主人のない地として捨てられていた。朝鮮人たちは雨が降れば水に浸り、下水道処
理してもらえずゴミの山同然だったこの場所を自分たちの地出有るかのように手ずから磨き上げた。
しかし、ウトロの土地所有権が日産自動車系列から民間人を経て、西日本殖産に売られ、西日本殖産
は1988年、ウトロ朝鮮人に強制退去命令を下した。住民たちは急に自分たちの生活の基盤を失う危機
に瀕したのだ。裁判に期待をかけたが、結果は「敗訴」だった。その後、ウトロ住民らは10年以上、
無関心の中に放置された。
2005年から国内で「ウトロ助け合い」キャンペーンが起こり、去年、国会は30億ウォンの支援を決断
した。ウトロ住民としては幸いだ。現在までこの支援金は渡っていないが、このお金さえあればウト
ロ全体の土地の半分ほどである1万500余平方キロ(3200坪)の買い入れが可能になって、強制退去も阻
むことができる。
金監督はウトロのこのような歴史が知りながらも、逆説的に映画の題名を<美しいゲットー>とした。
「ゲットー」は中世以後、ヨーロッパの各地域でユダヤ人を強制隔離するために設定したユダヤ人居
住地域を言う。映画には日本に強制徴集された1世代労働者から2・3・4世代たちのそれぞれ他の生と
境遇、ウトロ住民たちを助ける日本人と韓国人、そして彼らが西日本殖産を相手に闘争した過程、国
内外の市民社会団体と韓国政府の助けを得るまでの過程などが盛られた。
「ウトロはまるでゲットーみたいだったです。日本人と隔離するために作った朝鮮人居住地域。とこ
ろで以前、その場所で惨めで悲劇的なゲットーではなく美しい朝鮮人たちの生を見ました。撤去の不
安感が持続していますが、一緒に肉やお酒を分けながら生きて行く姿が幸せに見えました。」
(後略)
ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)金ジェボン監督「‘ウトロの朝鮮人’に希望与えて慰めたくて」在
日朝鮮人村ドキュメンタリー「美しいゲットー」
URLリンク(www.hani.co.kr)