08/08/06 12:36:26
【法廷から】偽ブランド品販売をやめられなかった韓国人留学生
偽ブランド品を販売したとして、商標法違反の罪に問われた韓国籍の男性被告(33)の初公判を5日、
東京地裁で傍聴した。
小太りの被告は長い髪の毛を後ろで束ねており、胸にバーバリーのロゴマークが入ったTシャツに、
ブルーのジーンズという格好だった。保釈中のため、両脇に刑務官の姿はなかった。
起訴状によると、被告は5月30日、大阪しない・玉津のマンションに、偽のエルメスの長財布など
計416点を所持し、エルメス・アンテルナショナル社ほか5社の商標権を侵害した。罪状認否で被告は、
起訴事実を認めた。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は韓国の大学を卒業後、ウェブデザイナーとして働くなどして
いたが、日本に留学して日本語学校に通い、4月からは短大で観光ビジネスを学んでいた。
だが、次第に学費や生活費などに困窮し、平成18年8月から今年5月30日に逮捕されるまで、携帯電話
のオークションサイトで偽ブランド品を販売した。売り上げは総額約800万円で、純利益は約350万円
だったという。
検察官「学校は退学処分にならずにすんだ?」
被告「校長と話して、裁判の結果次第といわれた」
検察官「短大をやめたら在留資格がなくなるから、韓国に帰らないといけませんね」
被告「はい」
検察官「今年の4月に、グッチから『偽物を売るな』と警告を受けていましたね」
被告「はい」
検察官「そのとき、『偽ブランド品は売りません』と言いましたね」
被告「はい」
検察官「なぜ売るのをやめなかった?」
被告「一部の商品をグッチに送った。まだ残っていたので、捨てるのももったいないと思い、続けた」
検察官「金もうけのために残したんじゃないんですか」
被告「残り全部を送ったら(数が多いので手広くやっていたのがバレて)まずいと思った。そのときは
売るのをやめるつもりだった」
被告は日本にいる義理の母親から偽のブランド品を仕入れていたが、その義理の母親は18年に逮捕されている。
検察官「あなたは義理の母親が逮捕されたときや、グッチから警告を受けたときに、やめるべきでは
なかったんですか」
被告「そうです」
検察官からの質問に被告は素直に応じていたが、悔悟の様子は見られなかった。自分が今後、専門学校に
いられるかどうかの方が気になるようだった。それは被告人質問での弁護人との次のやりとりに端的に表れていた。
弁護人「将来は何をしたい?」
被告「日本と韓国、米国の3カ国に関する観光ビジネスがしたい」
弁護人「しきりに保釈を頼んでいたが、何を気にしていた?」
被告「学校を続けられなくなる、と心配だった」
検察側は懲役1年6月、罰金50万円を求刑。判決は9月9日に言い渡される。(末崎光喜)
(MSN産経 2008.8.6 11:55)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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