08/08/05 21:20:24
第二次世界大戦の敗戦国ながらもドイツと日本の態度は天と地ほどの差を見せる。ドイツは徹底的に
反省した。戦犯に対しても司法的・歴史的に断罪した。しかし、日本はA級戦犯の位牌を戦没者と称え
る靖国神社に合祀し、政治家と知識人がおおっぴらに参拜行列の先頭に立って来た。戦犯裁判当時、
判事11人のうち唯一無罪意見を出したインド人ラーダービノード・ パール判事の記念碑を靖国神社に
建立し、賞賛を惜しまないことを見ても、彼らの心理をうかがうことができる。
最近の独島論難もこの延長線上の問題に違いない。日本の右派リーダーたちはこのごろ「自虐史観」
を脱して「肯定と自尊の歴史」教育をしなければならないと叫ぶ。そうて「侵略」を「進出」や
「自衛のための征伐」に、「収奪」を「恩恵授与(施恵)」の歴史にまで美化する。
真珠湾奇襲で太平洋戦争の口火を開いてからもアメリカの原爆投下で数十万人が犠牲になったという
点を百倍以上強調する。自己の合理化に没入する日本右派の歴史認識には確かに問題がある。しかし、
韓国側がいくら批判しても全く変わらなかったし、今後とも変わらないのが確かだったら接近方法を
変えなければならないだろう。
日本の歴史、特に長く続いた韓日交渉史の中に眩しい足跡を残した「渡来人」の役割を徹底的に明ら
かにする作業は、こんな点でとても重要に見える。長い日本の言語と歴史、宗教、文化などは韓半島
との関連性を抜きにして説明できない。このように興味津々で貴い探求課題を韓国人はそっぽを向いて来た。
国内大学に日本語・日文学や日本学研究者が少なくないが、大部分は現代語文学でなければ経済や自
然科学分野にかたよっている。言語と歴史など韓日交渉史の根を察する作業は、貧土に違いなく見え
る。この分野の研究は質と量で日本が圧倒的な優位を占める。これでは「克日本」という言葉を言う
ことさえ恥ずかしい事ではないか。
日本王室が韓半島移住民の後裔という事実はもう公然の事実だ。2002年韓日ワールドカップ準備が進
む2001年12月23日明仁日王は自分の68回誕生日を迎える記者会見で「昔の桓武(在位781~806)天皇の
生母が百済武寧王の子孫だと「続日本紀」に記録されている事実に韓国との縁を感じる」と語った。
日本王室の家系が韓半島渡来人の血管からつながって来たことを公開の席上で初めて直接言及したと
いう点で注目に値する事だった。韓国メディアがこれを大きく報じた一方、日本メディアは沈黙した。
なぜか?彼らの自尊心がこれを快く受け入れたくなかったのだ。
早稲田大で歴史を教えた水野祐(1918~2000)教授は日本の古代王朝は韓半島から移住した帰化人た
ちによって成立したと断定した(天皇家 秘密、1977)。日本王室が制定した法令(貞観式 871年、延喜
式 927年)に百済神と新羅神を祭祀で仕える法道まで確立され、今に至るまで伝えて来ていると言う。
王室だけなのか。日本全域に百済と新羅、高句麗など韓半島移住者が建設・製作したお寺などの文化
財が無数に散らばっている。日本学界の研究成果が少なくないが、これをまともに知っている日本人
は多くなくて、文化財など広報資料さえ事実をまともに明らかにしない例が数知れぬ程多いと言う。
こんな内容こそ韓国の史学徒には宝物に違いない研究課題ではないか。今更「私たちが宗家」という
民族主義的優越感を確認しようという話ではない。両国の歴史的土台を確認して共有することで近現
代以後、積もった不信と反目を解消する道を広げることができるという点が重要だ。
彼らが追い求める「肯定と自尊の歴史」の源流から史実を共有することこそ、友好と善隣関係の近道
ではないのか。日本歴史研究に韓国人が関心を傾けなければならない理由だ。
チャ・ジュニョン論説室長
URLリンク(www.segye.com)
ソース:世界日報(韓国語)[チャ・ズジャン コラム]克日の道、善隣の道
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★1の立った時間:2008/08/04(月) 23:51:53