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★「本当か…」日本選手団にも衝撃、新疆テロで警戒強化
【北京=読売取材団】北京五輪開幕のわずか4日前に、中国でまた爆弾テロが発生した。武装警官16人が
死亡した新疆ウイグル自治区カシュガルのテロ事件。
先月21日の昆明の路線バス爆破事件後、警備が厳重になっている中で事件が起きたことに、北京でも衝撃
が走っている。北京入りした代表選手や役員からは「本番は無事にいってほしい」と切実な声が上がった。
「警備が厳しくなっているにもかかわらず、テロが起きたのは衝撃的。人ごみにはなるべく近づかないようにしたい」。
ワコール現地法人社長の石谷隆文さん(55)も表情を曇らせた。
北京市朝陽区の日本人用マンションの支配人(60)は、警察から「頭に布を巻いた人物が来たら通報してほしい」
と要請されていたという。支配人は「ついに起きてしまったかという印象だ。万が一のことがないよう警備を強化
しなければ」と話した。
同市海淀区にある新疆ウイグル自治区の機関が集まった一角は、武装警察の車が警戒にあたり、ピリピリした
雰囲気に。ホテル「新疆飯店」前にも警察車両が待機し、ホテルのロビーではウイグル族の宿泊客に話しかける
人がいると、従業員が近づいてきて聞き耳を立てた。ウイグル族が多く住む同区魏公村では、屋台でシシカバブ
を焼いていたウイグル族の男性(20)に通りかかった漢族の男性が「ニュースで爆破事件のことを知ったが、
ウイグルは昔から中国の一部だ。独立はあり得ない」と詰め寄る場面もあった。
北京入りしている日本選手団にも衝撃が走った。
男子体操チームは4日の練習後、事件の発生を聞かされ、「本当ですか」と一様に驚いた表情を浮かべた。
主将の冨田洋之選手(セントラルスポーツ)は「政治的なことはわからないが、競技に集中するだけ。安全で、
平和にオリンピックが行われることを願っています」と戸惑い気味。
具志堅幸司監督は「選手には『競技のことだけ考えて欲しい』と伝えた。五輪はメダル争いだけじゃなく、
平和にも貢献するもの。本当にテロなら非常に残念です」と語った。
開会式の翌日から競技が始まる重量挙げの三宅義行コーチは「起きてはならないことが起きて残念。心配だ」。
選手には、街中などで単独で行動しないように注意したという。
この日、北京入りした日本オリンピック委員会(JOC)の水野正人副会長は「大変に不幸だ。もし開会式を
標的にするようなことがあれば、それは世界中を敵にすることになる」と表情をこわばらせた。
(2008年8月5日00時15分 読売新聞)
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