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【経済/コラム】SamsungとLGが実施するカイゼンは日本とは違う[08/04] - 暇つぶし2ch1:力士 ◆RiKiCQzWKY @力士庶Oφ ★
08/08/05 01:25:18
★SamsungとLGが実施するカイゼンは日本とは違う
池松 由香=日経ものづくり

先週の木曜日,出張先で,ある方と久しぶりに再会しました。韓国Samsung,LGの両グループの工場などで
カイゼン指導をしているKPEC(韓国生産性教育センター)の鄭光烈氏です。以前から,両グループがどのような
カイゼンをしているのかに興味を持っていたので,鄭氏にじっくりお話をうかがうことにしました。両グループは,
報道関係者をなかなか工場の中に入れないことで有名です。そんな「知られざる活動」の一端を,鄭氏が問題
のない範囲で話してくださいました。

鄭氏はもともと,LG Electronics社で新製品開発や生産技術を担当していた技術者でした。トヨタ生産方式の
「生みの親」として知られる大野耐一氏の存在を知ったのは,1990年のこと。当時,会社を辞めて韓国能率協会
の設立に携わっていた鄭氏は,大野氏を取り上げた記事を目にした瞬間,「これだ!」と直感したそうです。

その後,鄭氏は大野氏に「トヨタ生産方式を教えてほしい」と熱烈アピールを繰り返しました。送った手紙は24通,
訪問回数も4回に及びました。4 回目の訪問時,大野氏はようやく鄭氏にトヨタ生産方式を教えることを了承した
と言います。しかし,大野氏は体調を崩していたため「この人物を尋ねて教えてもらいなさい」と一人の人物を
紹介しました。それが,ムダとりで知られるPEC産業教育センターの山田日登志氏です。

鄭氏は大野氏の指導先メーカーや山田氏からトヨタ生産方式の「いろは」を学ぶ一方で,SamsungやLGグループ
の工場関係者を日本に連れてきてはカイゼン研修を受けてもらいました。1996年,独立してKPECを設立。
それからは,日本で学んだ手法を「韓国流」にアレンジして,韓国の大手電機メーカーを中心にカイゼン指導を
されています。

韓国流カイゼンの特徴は,鄭氏が「Blueprint Target」(目標とする青写真)と呼ぶ手法にあります。「現場で現物
を見て現実を知る」という,いわゆる三現主義を重要視する日本のスタイルとは異なり(重要視していないメーカー
もあるかもしれませんが…),あらかじめ会議室で「現場のあるべき姿」を描いてしまうのだといいます。

現場でカイゼン(工程変更)を施すのはその後。鄭氏によると,こうすることで,少なくとも半年は掛かるような工程
カイゼンを数週間で実施できるのだそうです。「その方が現場の抵抗が少なくなり,失敗も減る」(鄭氏)。

このお話をうかがって,最初に感じたのは「会議室で本当にカイゼンができるのか」ということです。鄭氏にその
疑問を投げると「現場のことは現場が一番よく知っている。彼らに現場を会議室の机の上に『再現』してもらえば
問題ない」とのことでした。次に浮かんだ疑問は「失敗が減るとそれだけ『学び』も減り,人材育成の面で不利
ではないか」。それも聞いてみると「失敗はシミュレーションですればいい。工場で失敗をすれば実害が出る」
との答えでした。

日本流がいいのか,韓国流がいいのか。それぞれの文化や働く人の気質にもかかわることなので,一概に
どちらが良いとは言えません。ただ,韓国メーカーがカイゼンに求めているのは「スピード」と「結果」である
ことは間違いないでしょう。そしてそれは,確実に韓国メーカーの競争力になっていると思うのです。

(Tech On!2008/08/04 19:29)
URLリンク(techon.nikkeibp.co.jp)


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