08/07/29 06:02:04 株 BE:665868487-S★(501111)
2008.7.29 03:43
日中両国が6月、東シナ海ガス田の共同開発で合意し、インターネットで
約1万2000人の反対署名を集め話題となった中国のある反日団体のリーダーに
電話取材したときのことだ。
「卑怯(ひきょう)なやり方だ」と日本を非難し、中国政府に対しても「弱腰」と不満を
もらしたこの中年男性の活動家は突然、声のトーンを和らげた。「いろいろと日本を
批判しているけれど、これからは助けていただくことがあるかもしれない。そのときは
よろしく」。
最近、日本に対し融和路線に転じた中国当局は、国内の反日活動に対する取締りを
強化した。反日団体のホームページが封鎖され、活動家らに対する尾行や盗聴などが
激しくなり、すでに身柄を拘束された仲間もいるという。五輪が近づき、締め付けが
厳しくなるにつれ、活動家の家族も不安を募らせているという。「外国メディアは私たちの
唯一の頼りだ。私が逮捕されるようなことがあれば報道してほしい」と言う。
フランスの哲学者ボルテールの「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを
主張する権利には賛成だ」という言葉を思いだした。もし活動家が不当に逮捕されるようなことがあれば、
日本メディアは人権尊重の立場から、彼を応援しなければならないと思った。
日本メディアの力に頼らざるを得ないこの反日活動家の胸中も、きっと複雑だろう。(矢板明夫)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)