08/07/20 12:54:59
■中国“パンダ”をイタリアが上陸阻止!
伊トリノの裁判所は18日、中国の自動車メーカー・長城汽車(グレートウォール)製小型車
『ペリー』(Peri)に対し、フィアット製『パンダ』の意匠権を侵害しているとして輸入禁止の命令
を下した。
これはフィアットが昨年秋、同裁判所に販売の差し止めを申し立てていたことに関する命令。
今後もしペリーがイタリアに輸入された場合は、1台につき1万5000ユーロ(約255万円)の罰
金が科される。
ペリーは2006年11月に発表された。エンジンはガソリン1.3リットルのみ。SUVやピックアップ
トラックを得意とする長城における初の本格的コンパクトカーとして位置づけられている。
ただし発表当初からスタイリング面でフィアット・パンダとの近似性が指摘されていた。サイズ
も3548×1580×1544mmで、フィアット・パンダの 3538×1589×1540mmに限りなく近い。さら
に参考出品車として発表された4駆仕様も、パンダ4×4クロス仕様と色使いまで“そっくり”で
あることで話題となった。
イタリア市場で長城汽車は、すでに北部ブレシアのディストリビューターを通じ、
SUV『ホーヴァー』(Hover)とピックアップ『スティード』を販売している。
なお今回のトリノでの命令は、全ヨーロッパに適用される。ちなみに6月ミュンヘンでは、BMW
の訴えを受けた裁判所が、『X5』に似ているとされる双環汽車製SUV『CEO』の輸入ディーラ
ーに対し販売停止命令を出している。
欧州メーカーの中国製“コピー車”対策は、さらに活発になる兆しがある。
URLリンク(car.jp.msn.com)