08/07/20 09:24:31 6LJZc+sI
日本のある医学会が、会報を英語で出すことにしたとききました。
なぜ英語?と聞くと・・・
ニューヨークに権威ある医学誌がある。
競争率数百倍で、載るのが非常に困難な専門誌として世界に知られる。
ところが、内容をみると、日本では新米医師も知っていることが
「新発表」として掲載されたりする。
最近では、中東の空軍大佐の糖尿病に関する論文。
日本の医師なら、開業医の先生まであまねくご存じの内容だった。
なぜこんなことが起きるのか?
実は、医学を自国語で教育できる国の数は、決して多くはない。
多くは英語で教育している。
ところが、日本は、母語の日本語で医学教育ができる。
これはたいへんなことだ。
江戸以前から育んだ文化が、明治期に多くの学問を摂取する土壌となり、
外国の文物を自らの血肉とすることができた。
その結果、日本は、国内だけで医学が完結するようになった。
外へ発信することがないまま、日本単体で水準がどんどん上がり、
くだんの医学専門誌と日本医師の知識水準という差が生じても、
それにすら気づいていない状況なのだ。
われわれが持っているものを日本から発信することも、
国際社会に貢献する方法なのではないか。
そこで英語での発信を思いついたのです。
と、おっしゃるのです。