08/07/19 12:13:10
■米国4029人日本258人、韓国は3人=ISI
「世界的に論文が引用されている研究者数」調査
論文データ部門での世界的権威である米国の情報科学研究所(ISI)が、最近国際学界で
「論文が最も引用された研究者」(High Cited Researcher / HCR)5000人余りを選抜した結果、
韓国の教授3人が含まれていることが18日確認された。HCRに名前が出ているのは、浦項工
科大の朴寿文(パク・スムン)教授=67歳=、延世大経済学科の兪柄三(ユ・ビョンサム)教
授=56歳=、そしてソウル大物理学科の金修奉(キム・スボム)教授だ。
今回発表されたHCRの結果は、ISIが2003年に選定・発表したHCRに、同年以降現在まで
の5年間における世界各国の学者の論文被引用実績を追加し、新たに公開したものだ。
韓国は、2003年の評価では朴寿文教授ただ1人が選定されていたが、今回は3人に増えた。
しかし、韓国の国内総生産(GCP)の規模が昨年世界第13位になったのに対し、優秀な論文
の著者を送り出す順位(HCR順位)は27位に過ぎず、世界の水準よりはるかに遅れている、
との評価も出ている。
アジアでは、日本から258人、香港から16人、台湾から12人、インドから11人が選定され、
中国(5人。香港を含めると21人)やシンガポール(4人)も韓国より選定人数が多い。HCRに
選ばれた韓国の教授らは、電話インタビューに対し、「韓国の学者の数がとても少なく、驚く
ほどひどい」と語った。
国別で見ると、まず米国から4029人が選定され、圧倒的に多い。イギリス(434人)とドイツ
(260人)がこれに続く。「強小国」として知られているスイスやオランダ、スウェーデン、イスラ
エル、デンマークなども、GDPの順位をはるかに上回る優秀論文執筆者を輩出している。ISI
はウェブサイトに各国別の順位を公開してはいないが、今回、一部の学者がウェブサイトに
公開されているHCRの名簿を国籍別に分類し、順位を弾き出した。
ISIは、生命科学・医学・物理学・エンジニアリング・社会科学など21の分野において、最も
多く引用された論文の著者を分野別に250人ずつ選定し公開してきた。
HCRに選定された朴教授は、これまで4500回以上も論文が引用された材料工学分野の世
界的権威者で、浦項工科大の基礎科学研究所長を務めている。金教授は、ニュートリノの質
量を立証した論文などが1万回以上も引用され、2002年には「世界最高15人の物理学者」に
選ばれた。計量経済学分野の世界的権威者である兪教授は、延世大経済研究所長を務め
ている。
これら3教授は、「韓国の学問は歴史が浅く、論文の質より量の方を評価する雰囲気や、基
礎分野の学問に対する学界のおろそかな扱い、過度な雑務と授業時間、劣悪な研究環境な
どが、学問レベルが世界水準に届かない原因だ」と指摘、「研究環境や雰囲気をもっと改善
し、学者間の競争システムを拡大するべきだ」と語った。
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