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★サハリン 地元大手銀行、取り付け騒ぎ ネットに倒産のうわさ
【ユジノサハリンスク15日津野慶】ロシア・サハリン州最大の地方銀行、サハリンウエスト銀行
(ユジノサハリンスク)に預金払い戻しを求める住民が殺到し、取り付け騒ぎが起きている。
インターネットで倒産のうわさが流れたのが発端とみられる。州政府は同銀行の全面支援を表明、
沈静化に必死だ。
同銀行は、サハリンと北方領土などで四十四店舗を展開。北海道銀行(札幌)と、企業情報の交換
などの業務提携も結んでいる。
今月初め、預金を下ろせないとのうわさを聞いた顧客が殺到し、窓口が閉鎖された。十五日も本店に
二百人以上が行列。午後から一人一万ルーブル(約四万六千円)に限って支払いを始めたが、全額
の受け取りは一カ月後と通告された人も。エレーナ・コーノノワさん(22)は「五時間並んでいる。
誕生日が近いのに準備できない」と話す。
地元のインターネット掲示板に六月末、「倒産か」と書き込まれたのが原因とみられる。夏休みの資金を
引き出す人が集中したうえ、一九九〇年代の金融危機による銀行不信も根強く残り、騒動を大きくした
もようだ。
サハリンは好況で、経営環境は良好とみられる。同行は、万一の場合も国の制度により預金は四十万
ルーブル(約百八十万円)まで保護されるとして「落ち着いてほしい」との声明を発表。
州政府は十五日、同行からの借入金二億四千万ルーブル(約十一億円)を繰り上げ返済し、支援の
姿勢を示した。
提携先の北海道銀行は「事態の推移を見守るしかない」(広報室)と話している。
(道新 07/16 00:17)
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)