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学習指導解説書 「竹島」明記は遅いぐらいだ(7月15日付・読売社説)
国の将来を担う子どもたちに、自国の領土や歴史について
きちんと教えていくことは、学校教育の重要な責務だろう。
中学校社会科の新学習指導要領の解説書に、韓国が領有権を主張している
竹島について、日本の領土であると教えるよう初めて盛り込まれた。
竹島は、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土である。それが日本政府の立場だ。
日本の領土として、北方4島は、指導要領や解説書に加え、
地理と公民の中学教科書全14冊に書かれている。竹島も4冊に記述があり、
今回、解説書に記載されたのは遅すぎたぐらいだ。
解説書に入れる方針が報じられた後、韓国の李明博大統領は懸念を伝え、
韓国国会も日本固有の領土と明記しないよう決議した。
解説書では、「竹島は我が国固有の領土」という直接的な表現を避けている。
「北方領土は我が国固有の領土」として的確に扱うよう求めたうえで、
竹島も「北方領土と同様に我が国の領土・領域について理解を深めさせる」とした。
その際、竹島は日韓間に主張の相違があることに触れるよう求めている。
韓国への配慮だろう。韓国政府は駐日大使を一時帰国させる方針を
示すなど反発を強めているが、冷静な対応を求めたい。
竹島は、遅くとも江戸時代初期の17世紀半ば以降、日本が領有権を確立し、
1905年、閣議決定を経て島根県に編入された。
ところが、サンフランシスコ講和条約が発効する直前の52年、
当時の李承晩大統領が突然、日本海に「李承晩ライン」を設け、
竹島を韓国領域内に入れて以降、不法占拠を続けている。
韓国は、北朝鮮の核廃棄や拉致問題解決のため、
密接に連携していかねばならない隣国である。
だが、領土問題はもちろん、国民にどういう教育をするかは、
国の主権にかかわる問題だ。外交上の配慮と、主権国家として
歴史や領土を次世代に正しく伝えていくこととは、次元が異なる。
解説書は指導要領と異なり、法的拘束力がないが、出版社の教科書編集や
授業の指針となるだけに、意義は小さくない。解説書の趣旨を踏まえ、
出版社はわかりやすい記述を心掛け、教師もしっかり指導していかねばならない。
竹島の領有権をめぐる問題の解決は難しい。だからこそ、国民が正しく理解し、
国際社会に日本の立場を明確に主張していけるようにすることが大切だ。
ソース:読売新聞 (2008年7月15日01時53分)
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