08/07/10 20:42:45
★アップルの新型iPhone、早くもアジアの闇市場で人気に
[バンコク/上海 10日 ロイター] 11日に一斉発売される米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)
の携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)3G」はアジア各国でも大ヒット商品となりそうだが、バンコクや上海
などでは早くも闇市場での人気も高まっている。
海賊版の商品で東南アジアの一大拠点となっているタイ。アイフォーンは正規販売されないが、密売業者らは、
数週間のうちに入手することが可能で国内携帯電話ネットワークでも使えるようアンロックもできると自慢気に
話す。インターネット上で8ギガバイト版アイフォーン3Gを2万9000バーツ(約9万2000円)で予約販売して
いる業者は、ロイターに対し「今週注文を取っている分は7月末には手渡せる。入手を保証する契約も交わす
ことができる」と語った。
海賊版DVDなどが多く販売されているバンコクのMBKセンターでは、アイフォーンについて「グッドプライス、
すぐにアンロック可能」などと書かれた看板を掲げる店も多い。
インターネット上でのアイフォーンの売買は過去数カ月、一段と人気が高まっている。供給不足に加えて新型
モデルはアンロックできないとのうわさも手伝い、現行機種の価格は25─30%上昇した。
米国出張の際に初代アイフォーンを購入したというタイの41歳のビジネスマンは「今ではアイフォーン中毒。
旧機種を売って3Gモデルを買うつもりだ。いくらであろうと手に入れる」と語った。
タイのウェブサイトが行ったアンケートでは、2000人の回答者の77%以上が新型アイフォーンを購入したいと
答えている。
タイの携帯電話キャリア最大手アドバンスド・インフォ・サービシズ(AIS)ADVA.BKによると、同国内には推定
14万人のアイフォーンユーザーがいる。
アップルは11日、ニュージーランドを皮切りに日本や香港など20カ国・地域で新型アイフォーンを発売するが、
タイ国内での販売についてAISとはまだ契約していない。
香港でアイフォーン3Gを販売するハチソン・テレコム(2332.HK: 株価, 企業情報, レポート)にはネット経由での
予約が殺到しているが、正規販売されない中国本土では、業者が不正流通分の販売準備を進めている。
上海でデジタル関連商品を扱う店舗が集まる賽博数碼広場では、アンロックされたアイフォーンが3000元
(約4万7000円)、中国製のコピー商品が1000元で売られるという。あるショップ経営者は「香港から入手
したらすぐにアンロックし、遅くとも7月末までにはここでも買うことができる」と語った。
新型アイフォーンはアンロックできないとのうわさについては「中国人はアイフォーンのアンロックに非常に
長けている。PSP(ソニーの携帯型ゲーム機)もハッキングできないと言われていたが、われわれは
ハッキングした」と話している。
(写真)
URLリンク(jp.reuters.com)
(ロイター日本語ニュース 原文:Khettiya Jittapong、Sophie Taylor 翻訳:宮井伸明 2008年 07月 10日 20:07 JST)
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