08/07/10 10:06:54
★50億ドルの市場介入、為替防衛効果に疑問(上)(下)
1000ウォン割れが目標か
外国為替市場はきなくさい戦場と化した。ウォン高誘導を狙った通貨当局の大規模なドル売り介入で、韓国政府
と市場との為替戦争の幕が切って落とされた。
昼どきの9日午後0時45分、通貨当局が出したとみられる計約20億ドル(約2136億円)のドル売り注文が三つ以上
のルートで無差別的に相次いだ。これまでの市場介入が一つか二つのルートを経由して行われたのに比べ状況
は異なった。
その結果、午後0時45分に1ドル=1027ウォンだったウォン相場は同53分に1017ウォンに、同1時には1000ウォン
台を割り込み、 998.90ウォンを付けた。10分余りで30ウォンという猛烈なウォン高を記録したことになる。政府が
なりふり構わず市場介入に動いたさまがうかがえる。結局、ウォン相場は前日比27.80ウォンのウォン高ドル安
となる1004.90ウォンで取引を終えた。ウォン相場の1日の上昇幅としては、1998 年10月9日(28ウォン)以来
最大だった。市場では当局による介入規模が30億-50億ドル(約3200億‐5300億円)に上ったと推定されている。
為替ディーラーは「(介入の瞬間)目を疑った。当局が突然爆弾を落としたようなものだ」と話した。通貨当局の
介入は市場をパニックに陥れるほど電撃的なものだった。
しかし、政府が期待する水準にウォン相場を安定させられるかは未知数だ。政府がいくら介入しても市場に
打ち勝ったことはないためだ。農協先物のイ・ジンウ・チーム長は「(当局の介入で)為替市場がまともに機能
しないため、今後為替動向は予想が難しい」と話した。
◆政府が発したUターン信号
最近の大規模なドル売り介入で政府がウォン安政策を放棄したことが市場に深く認識された。大統領府(青瓦台)
も崔重卿(チェ・ジュンギョン)企画財政部第1次官を更迭し、ウォン安政策を放棄する立場を明確にした。
9 日午後、韓国銀行の安炳讃(アン・ビョンチャン)国際局長は「7日に企画財政部と共同で発表した外国為替市場
安定対策でも明らかにしたように誤ったウォン安期待心理は改められるべきだ。為替相場が安定するまで強硬な
措置を取る」と述べた。企画財政部はもちろん、韓国銀行までもがウォン安期待心理の打破に乗りだしたことになる。
企画財政部と韓国銀行の共同歩調は、6%台を記録した物価上昇をこれ以上容認しないという意思の表れでもある。
政府が物価安定を最優先の経済運営目標として位置づけた以上、今後も輸入物価抑制に向け為替相場の安定に
全力を挙げるとみられる。為替相場がウォン安に触れるごとに通貨当局が介入を行い、相場下落を抑える場面が
繰り返される見通しだ。(つづく)
趙義俊(チョ・ウィジュン)記者
(朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2008/07/10 08:58:20)
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