08/07/09 23:32:33
ブッシュ米大統領と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は9日、北海道洞爺湖町で会談した。
両首脳が直接顔を合わすのは、韓国社会を揺るがすきっかけとなった米国産牛肉の
輸入制限撤廃を決めた直後の4月以来。会談後、韓国側は「韓米関係は不変」と強調したが、
李政権の足元は不安定なままだ。
「人生っていうのは試練と挑戦の連続。あなたは任期の初めに困難を味わったが、
災い転じて福となりますよ」。韓国大統領府によると、
会談冒頭でブッシュ氏はこう李氏を励ましたという。
2月に大統領に就任した李氏は4月、初の外遊先に米国を選び、ブッシュ氏との会談前日に
牛肉の輸入制限撤廃を発表した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権で傷ついた米韓関係の修復を
最大の目的とし、牛肉問題は「最大の土産」とされたが、国民は猛反発。追加交渉で
生後30カ月以上の牛肉の輸入全面禁止で何とか合意したものの、
支持率は今も20%台と低迷したままだ。
李政権は米韓自由貿易協定(FTA)の早期発効を願う。これに関してもブッシュ氏は会談で
「牛肉問題でむしろ(発効に向けた)意思は強まった」と語ってみせたが、
韓国の推進派は成り行きを不安げに見つめている。
会談は1時間の予定だったが、代表取材をした報道陣によると約30分で終了。
いぶかる韓国メディアから質問が相次ぎ、韓国大統領府は「両首脳は9日だけで
昼食なども含め3回も会った。会話も順調に進み、長く話す必要がなかった」
と釈明に追われた。(箱田哲也)
朝日新聞
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9日、首脳会談に臨んだブッシュ米大統領(右)と李明博・韓国大統領=ロイター
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