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★洞爺湖サミット:胡主席、全方位外交 五輪支持を固める
中国の胡錦濤国家主席は9日閉幕した主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、地球温暖化問題
や食糧危機などグローバルな課題に中国も積極的に取り組む姿勢をアピールし、チベット暴動鎮圧で
傷ついた中国のイメージ修復を図った。また、途上国から先進国まで全方位の首脳外交を繰り広げて
北京五輪への支持を取り付け、8月8日開会の五輪の成功へ弾みをつけた。
「北京五輪に参加する各国選手、観戦する各国友人を歓迎する」。胡主席は9日の主要8カ国(G8)と
新興5カ国首脳拡大会合のスピーチをこう締めくくった。欧米首脳の五輪開会式ボイコットの動きが
一段落したことへの安堵(あんど)感がにじんだ。
サミットに向けて中国は今月初め、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世側とチベット暴動後2回目
となる対話を実施。急進独立派とダライ・ラマ本人を初めて区別して扱うなど対話進展を演出した。
胡主席は期間中に米、仏、露、日、インド、ブラジル、南アフリカなど各国首脳と個別に会談し、北京五輪
の支持を固めた。チベット問題への中国の対応を見極めたいとしていたサルコジ仏大統領からは9日の
首脳会談で、開会式出席の返答を取り付けた。
中国主席のサミット出席は5回目。今回サミットが地球温暖化や原油価格高騰、食糧危機など途上国抜き
には解決できないグローバルな課題に焦点をあてたことも中国への追い風になった。
焦点の地球温暖化対策では米国が「中国やインドの協力」を主張したほか、英仏は温暖化対策を主眼に
中国やインドなどを入れたG8拡大を提案。一方、胡主席は途上国として義務を負わない姿勢を堅持しつつも、
省エネなど国内目標達成への努力をアピールした。
食糧危機でも「中国の耕地面積は世界の9%だが、世界人口の20%の食糧を賄っている。われわれは
途上国同士の協力の枠組みで可能な援助を提供していく」と援助を申し出た。
北京の外交専門家は「洞爺湖サミットを経て北京五輪が成功すれば、中国の国際協調路線も定着していく
だろう」と述べ、北京五輪が中国の外交政策の試金石になるとみている。【浦松丈二】
(毎日新聞 2008年7月9日 21時28分)
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